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2003年4月佐波波地祇神社

15日前から行ってみたいと思っていた磯原皇太祖神社に行く。磯原皇太祖神社は超古代史に興味ある人なら知っている古文書・竹内文書ゆかりの神社だ。そこに行ったとしても私にとっては何があるわけでもないが、ちょっとおもしろそうな感じがする。

しかし、やはり遠い。片道5時間コースだ。朝イチの東急線で渋谷にでて、東京から勝田まで直行バスに乗り、JRに乗り換え磯原駅に着いたのが10時半頃。

駅前の案内板には全く社名がない。困った。これは時間かかるかも…と思ったりしたが、北東の低い裏山が気になり歩いて行くとなんのことはない、その麓?にちんまりと座していた。一応お参りはしたが、特に何も無かった。隣の保育園との間から裏手の低い山?に入る道があったのでなんの気なく辿って行く。鬱蒼とした雑木林の中、道は続いている。ワクワクしながらしばらく歩くと小さな祠が道脇にある。こんなところに…?下の磯原皇太祖神社とは関係無さそうだけど、周りになんにも無いのにどうして祠があるのか不思議だ。忘れられる寸前のような佇まいの祠に手持ちの菓子と茶を供え、お参りをしておく。また道を先に歩く。道が、右へ右へと曲がっていき、どういうわけか広いアスファルトの道に出る。その道を駅方面へ少し歩いた所に吟龍院円福寺がある。かなり立派な構えでちょっとお邪魔するには敷居が高そう。なので、眺めてるだけ。も少し歩くと磯原皇太祖神社に戻ってきた。ほほう…。

磯原駅まで戻ると下り列車がまもなくやってくる。まだ昼前だし、次の大津港駅へ移動して岡倉天心ゆかりの六角堂なぞを観てみるべしと思い立つ。列車に乗り海の方を眺めていると、いつか夢に見たような光景だなぁとぼんやり考える。砂州というか、クリークというか、海と陸の間に生じた防風林というか…。いつかもう一度天気の良い日に泊まり掛けでこの辺りを歩いてみたいと思う。

大津港駅は意外なことに海からかなり離れていた。とりあえず、適当に海方向へ歩き出す。近道?を民家の路地や山道に見つけ、存外に楽しい散歩になる。途中、沢山の神社がやまの上に祀られているのを発見。中でも佐波波地祇神社が素晴らしい。不覚にも知らずにいたが、常陸大津の御船祭を催する霊験あらたかな神社だそうな。お参りをしていると宮司さんの奥様らしい初老の女性の方が、そう語って下さり、栞と共にありがたい魔除けの鈴をいただいてしまった。坂を下り大津漁港へ出る。ここから海沿いに六角堂を目指して歩き出す。どういう経緯でか、地元のおじさんに六角堂まで車に乗せてもらうことになった。ただ、乗せてもらったことを後悔。おじさんの他愛無いおしゃべりが気に障る。田夫野人とはよく言ったものぞ。早々のお別れにほっとする。

六角堂辺りは素晴らしかった。人気が少ないのもあるけれど、その昔の神戸から明石辺りの海岸はこんなだったのだろうかと考えると、尚更にそう思える。海側にある温泉に入る。たしか天心の湯だった。800円と高い。田舎の方でこの値段は初めてだ。それでも、まあ、いろんな湯があり、高萩駅まで送迎バスがあってただで送ってもらえたからいいか。

高萩駅からJRで帰ることにする。ただ、昼ご飯を食べ損ねてお饅頭の凌ぎでは帰りが持たないと水戸駅で途中下車。南口方面へ出ると、意外にも飲食店その他諸々の店が少ない。オフィスビルやホテルばかりが目に付く。しょうがないので、北海道の味を売りにしているビストロにはいる。一人なのでカウンターに通されたが、照明等のせいもあり窮屈に感じない。まぐろの春巻き揚げ、アスパラガスのサラダ、ポテトの丸ごとグラタンを頼む。美味。頼んだものが凝ってり系のもの…というのを勘定に入れてもお釣りはくる。恵比寿ビール1本付けて3200円とは安いか高いか。東京の銀座だったり、恵比寿なんかで同じようなものを食べればもっとお高い値段を取られるのではなかろうか。


天心の湯は2009年9月残念ながら閉館の模様

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