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もともとの7話部分が重複していたため削除いたしました。
そのため、18話まで一話ずつ繰り上がっています。
教えていただきありがとうございました……!
今日はとうとう姉さまのお披露目パーティーの日です! パーティー自体に参加しないけれど、屋敷が今日はずっとばたばたとしている。この後は招待した人が来る前に姉さまに会いに行ってお祝いを言いに行く予定です。
本当に体調崩さなくてよかった。
「アラン、入ってもいいかい?」
兄さまの声! はい、と元気よく返事をしたらガチャリと扉が開いた。
兄さまだけかと思ったらイシュン兄さまと、ハーボン兄さまも一緒にいる。ハーボン兄さまに会うのすごく久しぶりな気がする。み、みんなすごくキラキラしてる……。
「おはようアラン。
元気そうだね」
「うん!
にいさまたち、すごくきらきらだね」
キラキラ? と首をかしげないで……。この人たち自覚ないよ。
「久しぶりだな、アラン。
相変わらず小さいなー」
ガシガシと頭をなでるのはハーボン兄さま。いつも力が強いんだよね。髪がぐしゃぐしゃになる!
「兄上、そこまでにしておいて。
ここでアランが体調を崩したらかわいそうだろう」
イシュン兄さまの言葉に悪い悪い、と手を放してくれる。よ、良かった。
「さあ、これを持って。
今日の主役のところへ行こう」
兄さまに渡された花束をとっさに受け取ると、ひょいとハーボン兄さまが抱え上げてくる。急にそういうことされると本当に驚くんだって!
姉さまの部屋につくと、さっそくノックをする。バタバタとした音がしてくるけれど、そうぞ、という姉さまの声に遠慮なく中へ入ることにした。
「わあ、姉さまとてもかわいいです。
今日は、おめでとうございます!」
この間見たドレス。それだけでもとてもかわいかったけれど、今日はそれにセットされた髪、メイク、靴などの小物も組み合わされている。完成形、って感じだ。
「ありがとう、アラン」
とっても嬉しそうに笑う姉さま。どうぞ、と花束を渡すと、きれい、と喜んでくれた。それに続いて、みんなが口々に姉さまをほめ始めた。
その様子を見守っている後ろの女性たち。母さまと?
誰だろう、とそちらを見ていると不意に視線が合った。僕がそちらを見ていることに気が付くとにこりとほほ笑んだ。
「大きくなったわね、アラン。
とてもびっくりしたわ」
もしかして、リロンカ姉さま?
「アラン、あの子がリロンカだよ」
確信がなくて戸惑っていると、イシュン兄さまがこっそり教えてくれる。よかった、間違ってなかったみたい。
「おひさしぶりです、リロンカ姉さま!」
「あー、もう!
相変わらずとてもかわいいわ!
癒される……」
い、癒されてくれたなら何よりです……。そしてその隣にいる女性。こちらの方は本当にわからない、よね?
「初めまして、アラミレーテ様。
ハーボンの妻のアンシェンと申します」
「アンシェン、さま。
アラミレーテ・カーボといいます」
ペコリ、と頭を下げるとよろしくお願いします、と言ってくれた。
「そうだ、アランに渡すものがあったの」
そういって母さまが取り出したのは眼帯、っぽいもの。今のはとてもシンプルなものだけれど、こちらは装飾が付いていてなんだか華やかだ。もしかしてこの前言っていたやつかな?
「後でつけてみてね」
「はい」
さすがにここで眼帯を外すのはまずいよね、とひとまず受け取るだけにしておきました。
そのまま話していると、部屋にノックの音が響いた。誰だろう。姉さまがどうぞ、と返事をすると女の子と女性、それと女性に抱かれた子が入ってきた、
「マリー!
とってもかわいいわ!」
入ってくるなりそういったのは女の子。姉さまのことをマリーと言っているあたり、仲がよさそう。
「兄さま、だれ?」
「ああ、アランは知らないか。
私たちのいとこだよ。
あの子がカーディア、叔母上の腕にいる子がロンクート。
カーディアのことは姉さまって呼ぶといいんじゃないかな」
カーディア姉さまと、ロンクート。うん、憶えよう。
「カーディア!
まずはご挨拶でしょう?
お騒がせして申し訳ございません。
皆様、ごきげんよう」
「ごきげんよう、カドライ。
カーディアは変わらず元気そうね」
そうね、と苦笑をする、おそらく叔母さま。腕にいる子はすやすやと気持ちよさそうに眠ってるな。
「そういえば、カーディアも無月に入ったらお披露目に参加するのね」
「そうなのよー」
なんだかもりあがってる? 姉さまもカーディア姉さまと楽しそうに話しているし。
「兄さま、カーディア姉さまもお披露目パーティーなの?
どうして無月に?」
「カーディアもマリーと同じ9歳になるからね。
でも、彼女は子爵の令嬢だから無月のうちにやるんだ」
えーっと? つまりカーディア姉さまも姉さまと同じ年なのはわかった。でも、子爵だと無月なの?
「あら、もう会場に行かないといけないわね。
アランはそろそろ部屋に戻っていましょうね」
もうそんな時間。少し寂しい気持ちになりながらも、サイガに連れられておとなしく部屋に戻ることになった。




