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第五話 森の中の家

 私は、静かにゲンシンさんに渡した鉄人との接続を切りました。

 これで、ゲンシンさん達の様子は分らなくなります。

 あっと、魔力の接続は切ってはいけません。

 魔力切れになったら鉄人達が動けなくなりますからね。






 私達から、港の灯りは見えなくなりました。

 それは、向こうからも見えなくなったと言う事です。

 港はパニックで追っ手が来る様子もありません。

 これで、もう追っ手はかからないはずです。やっと一安心です。


 この先に、山に囲まれた平地があります。

 近くに道も無く、陸の孤島です。

 川の流れもあって、暮らしやすそうな場所。

 運良く海鳥ゴーレムで探し出せました。

 私は、色々見た中でここが一番気に入りました。

 なぜなら、おっとうとおっかあと、一緒に暮らした故郷によく似ているから……。


「皆はしばらくここに居てください。私は下で準備をしますので」


「はい!」

「くーくー」

「すーすー」


 ロリッ子達は、空で鉄人の抱っこのまま待機です。

 大きい子達は返事をして、小さい子は眠っているようです。

 下は、木々に覆われた深い森です。

 猛獣がいるかもしれませんので、お空の方が安全です。


 まずは、樽を持った鉄人の樽を地面に降ろします。

 そして、鉄人達には木を伐採させます。

 巨大な木が大きな音を立てて次々倒れていきます。

 私のゴーレム魔法は、生きているものには使用できません。

 倒れたばかりの木は残念ですがゴーレムには出来ないのです。


 船から造り出した木人ゴーレムに倒れた木や、雑草を取り除いてもらいます。

 夜が明ける頃には、平地が顔を出していました。

 木人ゴーレムの形状を板状に変化させ、組み合わせて簡単な家を作りました。

 とりあえずは、ここで簡単な朝食にしましょう。

 昨日、ここに来る時に街の民家からぬすん……コホン余り物を処分するため運んだパンとお肉があります。


「みんなー、食事ですよーー!!」


 空の鉄人達を地上に降ろし、子供達を家に招き入れます。

 手が空いた鉄人は、すぐさま伐採に参加してもらいます。


「わああーーっ!!」


 皆から歓声が上がりました。

 ふふ、美味しそうですね。

 みんな、夢中で食べ始めました。

 可愛いです。


「みなさん、食事が終わったら、心配しないでゆっくり休んでください」


 食事を済ませて私は外に出ました。

 作業は鉄人と木人に任せていますが、監督ぐらいはしないと。


「ふふっ」


 私が外に出たら、子供達が外に出てきて私のまわりに集っています。

 鉄人と木人の作業をしばらく皆で見守りました。

最後までお読み頂きありがとうございます。


「面白かった!」

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