人物紹介
主人公
中村次郎兵衛(家正)/悠人
日本近世史を専攻する現代の大学院生・中村悠人が、資料室で意識を失った際、宇喜多家家老・中村次郎兵衛(家正)の身体に転生した人物。経理・土木を得意分野とし、属奉行人として国の仕置の多くを任される実務家肌の家老。現代の知識を武器に、史実で崩壊する宇喜多家中の融和と、関ヶ原の帰趨そのものを変えようと画策する。史料では「金銀を好む人也」と評される人物でもある。
宇喜多家
宇喜多秀家
五大老の一人。豊臣家の血縁的にも近しい大名で、次郎兵衛の主君。関ヶ原では西軍として奮戦し、深手を負いながらも生き延びる。
豪姫
秀家の正室。前田利家とまつの娘。次郎兵衛の働きかけを受け、母・まつを岡山に呼び寄せるなど、物語の重要な決断者となる。
戸川達安(戸川肥後守)
宇喜多家譜代の重臣。史実では次郎兵衛と対立し出奔する人物だが、この物語では普請場での協働をきっかけに信頼関係を築き、関ヶ原では別動隊を率いて大谷吉継隊を支援。次郎兵衛の最大の理解者となっていく。
岡越前守
宇喜多家譜代の重臣。第三章「検地の刃」で、課役・検地を巡り次郎兵衛と激しく対立し、暗殺計画にまで発展しかけるが、次郎兵衛の新田開発案によって和解する。
宇喜多詮家(宇喜多左京)/花房正成(花房志摩守)/長船綱直(長船越中)
史実では宇喜多騒動によって家中を去る譜代の重臣たち。この物語では次郎兵衛の働きかけにより、家中に留まり結束を保つ。
浮田太郎左衛門
次郎兵衛と共に秀家の側近として名の挙がる人物。
前田家
まつ(芳春院)
前田利家の正室、豪姫の実母。史実では人質として江戸へ下るが、この物語では次郎兵衛の策により岡山へ下向し、長期逗留することになる。
前田利家
まつの夫、豪姫の父。第四章で死去。物語冒頭の大きな転換点となる。
前田利長
利家の跡を継いだ加賀藩主。当初は東西どちらにも与さず旗幟を曖昧にし続けるが、第十章でついに西軍への合力を表明する。
東軍・その他
徳川家康
五大老筆頭。会津征伐を経て関ヶ原で東軍を率いる。前田家の去就不明という不確定要素に苦しめられ、深追いを避ける判断を下す。
石田三成
西軍の中心人物。加藤清正らによる襲撃事件(第四章)を経て、家康打倒の兵を挙げる。
大谷吉継(刑部少輔)
西軍の将。史実同様、小早川秀秋の裏切りを警戒していたが、この物語では達安隊という「余剰の戦力」に支えられ、側面の崩壊を免れる。
小早川秀秋
史実通り、関ヶ原で東軍に寝返り、西軍を大きく揺るがす。この点は史実から変えられなかった要素として描かれる。
福島正則
東軍先鋒として、関ヶ原で宇喜多本隊と激突する猛将。




