引きこもりはチート成長ブースト
「ナオに、ソラノメの古代魔法具を起動して欲しいの。」
ノエラが真剣な目で言う。ちなみに手元では2枚目のステーキらしき肉を切っていた。
自分はおすすめで出てきたカツっぽいものを取る。ちなみにノエラに既に一部切り取られていた。
まあ自分もあのステーキらしき料理を食ってやれば同じか。なんかこの勢いだとそのまま消えそうだけど。
「ナオ様に、危険はないんですか?」
自分が答える前に、ニンナがニンナが少し警戒した調子で言う。目が妙に鋭かった。
自分のことなんかそんな心配しなくていいのに。ちなみにニンナの口の周りにはバムバーギことハンバーグらしき肉の破片が付いていた。
「絶対に安全とは言い切れないかな・・・・でも、魔法具の使用と起動は基本的に別だからね。今日のもそうだったけど。」
ノエラも真剣な調子で答える。
今日のというのは恐らく獣人の女の子になってしまった、あの中年男性のことだろう。
「それでも。あたしはやっぱり心配です・・・」
そう言いつつニンナが少し肩を寄せてきた、何故かはよくわからないが。
「使用は私がする。それでも、あれはナオじゃないと起動できない気がするの。」
続けてノエラが語っていく。
なんでもノエラが言うに、そのソラノメ族に伝わる古代魔法具というのは、様々な点で謎に包まれているもののとにかくものすごい魔力量を要求されるらしい。
ものすごいと言われても困るのだが、具体的にノエラの家系がもう何代も継承してきて、未だに起動の前触れさえ見えないという。
言い伝えによれば、その魔法具を起動した者は、この世界で武器を得ることができるのだそうだ。とは言え部族の言い伝えで、色々ハッキリしないらしいが。
何故そんなものをそこまでして、と思うのだがそこはやはりそこはソラノメ族として伝統みたいな所があるらしい。
「・・・あれは本当に、私達ソラノメ族の悲願なのっ!」
ノエラが机から身を前に乗り出して言う。気づけば自分もカツを食べる手を止めていた。
ノエラの目付きからも必死な雰囲気が伝わってくる。
「・・・それなら。」
ノエラにはここまで本当にお世話になった、ノエラがいなかったらそもそも砂漠で野垂れ死んでいたのかもしれないのだ。
これからも迷惑を掛けてしまうこともあるかもしれない。
いや今までそういうのではなく、ノエラが困っていて、助けになれるのなら少々のリスクでも協力したかった。
「いいんですか!?ナオ様っ。」
ニンナが泣きそうな目で言う、そこまで心配しなくてもいいのに。
それにノエラだって使用でリスクを背負っているのだ、そこまで責めることもできないと思う。
「・・・うん。」
「ありがとう・・・本当にありがとう。ナオと出会えたことに本当に、感謝してる。」
ニンナは諦めたような顔をしていた。
――――
ちなみにお礼とかでおみやげのミープこと、串焼きはノエラがおごってくれた。
おばちゃんの手で包まれた串焼きを見てニンナは一瞬嬉しそうにするものの、すぐ複雑そうな表情に戻った。
そこまで自分のことなんか、心配しなくてもいいのに。
こんな串焼きだけじゃなくて、終わったらソラノメ族の方からお礼はナオにたくさん出してもらうと、ノエラは言ったがニンナの表情は変わらなかった。
それはともかくとして、自分はクエストから戻ったらいち早く行きたい場所があった。
教会だ。
せっかくお金も手に入ったし、敵を倒してレベルも上がってるだろうから、スキルを習得したかった。
ということで、それなりの行列に並んで、昨日の無愛想な教会の男にスキルジェムを更新して貰った。あとニンナもついでにやってもらおう。
そう考えニンナを連れて2人で教会へ行くことにした。
ちなみにノエラは自分とニンナの大きい荷物を持って、先に宿に戻っといてくれるらしい。あれでもニンナって宿でいいのだろうか。
いや今自分の奴隷なわけだから、自分が命令したらそのまま従うのかもしれないけれど。
それでも流石に、本人の意思を捻じ曲げたりはしたくない訳で。
そこでどうしたいかニンナに聞いてみると。
「あたし、ナオ様の搾乳させて貰えるって約束しませんでした!?」
なぜか涙目で言われた。
君は逆に搾乳したいのか・・・と言おうと思ったが、否定したら傷つきそうな雰囲気がしたのでやめておいた。
乳搾りの何が楽しいのだろう。いや自分が男だったら女の子の母乳絞れるなら搾りたかったが、女同士だし。
女同士・・・ああ、うんそうなんだな。男のつもりだけど肉体的にはもうそうなんだよな、当然。ナチュラルに考えてた自分が怖い。
ちょっと自分でもそう意識してしまうと、虚しくなった。
という訳で教会の列に並び、愛想の悪いおっさんをくぐり抜けて教会の外に立っていた。
このままスキル申請するのにまたもう一周すると思うと心が折れそうだ。ていうかそれまで開いてるのかな、教会。
そんなことを考えていると、後ろを並んでいたニンナも戻ってきた
「ナオ様ーっ!なんかあたし、今までないほど経験値入ってましたよ!レベルも2も上がっちゃいましたっ!」
スキルジェムをつまんで掲げながら、ニンナが嬉しそうに言う。さすがにあの男でもレベルとかスキルは上げたんだな。
まあそりゃ強くなるし、クエストに連れ出すのなら当然なのか。
そうだ自分もスキルジェム見ないと。そう思い掌の中の珠へと意識を向けた。
まずLv14という情報が脳に伝わってくる。
あれ・・・レベル上がるの早くないか?昨日Lv2だったんじゃ。この世界の経験値がそんな感じなのか?
就活始まるので今までのペースでは更新できないかもしれません・・・
とはいえ書ける限り頑張りたいと思います。




