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ネクロマンサー

「いらっしゃい。不運な事故で命を失った魂よ。」



「え、私死んじゃったの?」



「うん。残念なことにね。自分の名前、言える?」



「私はカンナ。……コウタくんは無事?」



「……彼は無事だよ。」



「よかった。」



「この状況で人の心配かい?君はずいぶんと綺麗な魂をしているね。」



「よくわかんない。」



「君の綺麗な魂に免じて……別の世界で生きる事を許可しよう。」



「別の世界?行きたい!でも……」



「でも?」



「コウタくんがいないとやだ。」



「それなら、呼ぶといいよ。」



「できるの!?」



「僕にその力はないが……君の力で彼を呼ぶんだ。」



「私の……力で……?」



「カンナ。君にネクロマンサーの力を与える。」



「え!ネクロマンサーになれるの!?やったー!ありがとう!」



「死術士の力で彼を殺して、召喚士の力で彼を呼ぶんだよ。」



「わかった!」



「呼べば来るから。」



「ねえ、あなたのお名前は?」



「……宵闇の祝福ブレッシングノクターナル。彼を呼ぶ前は……僕が君のパートナーだ。」



「うへへー、よろしくね!」



「上から降ってきた植木鉢が直撃して死ぬから。ちゃんと笑うんだよ。」



「うん!約束する!」



「そして、君ならおそらく看病すると思うから……」



「当然するでしょ?」



「その時にコウタくんを殺せ。そしてコウタくんを呼べ。」



「上手にできるかなあ?」



「上手じゃなくていいよ!下手くそでもどんどんチャレンジしよう!」



「わかった!」



「久々の下界だ。もちろん僕も楽しむつもりでいるから、案内よろしく。」



「おともだちね!」



「そうさ、ずっと友達だよ!それじゃあゲートを開くよ!」



「うっわー!こわーい!」



「ちなみに、記憶は全部失うから。もちろん僕もだよ。」



「えー、覚えてないのにできるかなあ?」



「大丈夫大丈夫!困ったら魂に聞くんだよ!」



「じゃあ……えいっ!」



「とうっ!」



二人は奔流に呑まれていく……






「……という経緯(いきさつ)だったのさ。」



「まさかのダブルで異世界転生組だったとは……」



「忘れるなんてひっどーい!」



「シンシア。彼は君の事がとても大切だったからこそ、忘れたんだよ。」



「そういうものなの?」



「そういうものなんだよ。」



「じゃあ許してあげます!」



「ちゃんとこうやってアップルパイを生贄に捧げてくれたし……」



「私も食べていい?」



「もちろんだ。食べたかっただろう?」



「俺も食べていいですか?」



「ダメに決まってるでしょ。」



「ダメに決まってるだろう?」



「ふ、ふふ……」



「はは、ははは……」



二人はこの後大笑いした。


いや俺が悪いんだけどさ。なんだこのアウェイ感は。



「それじゃあ、そろそろ時間だね。」



「元気で。」



空間が天井から壊れていく……


崩壊、奔流、そして……



記憶の消去。






「……なんか、大事な夢を見ていた気がする……」


「私も。なんでかしらね?」



俺たちは酒場で朝食をとっている。



「ねえノクタ。運命って信じる?」


「信じてる寄り。」


「……そう。私も信じてる寄り。」


「シンシアは神様って信じる?」


「いるでしょ?普通に。」


「普通、か。」


「そうそう。ところで、賞金が支払われるまで5年かかるんだっけ?」


「かかるみたいだな。」


「結婚式に間に合うかな?間に合うかな?」


「間に合ったらとんでもなく豪華な結婚式しような。」


「賞金全額使いきるわよ!」


「どんな規模でやるんだよ!新婚旅行も控えてるだろ!」


「まあ、これも新婚旅行よね。」


「……次はどこ行く?」


「魔界に行きましょ。それか聖都。」


「……聖都に行きたいなあ。」



この世界の秋が終わろうとしていた。


冬は……どれほど寒いのだろうか。



頼む!マイルドなやつ!マイルドなやつ頼む!



~fin~

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。


最初の構想の1/5くらいになってしまいましたが、

ここで〆とさせてください。


つかれた らーめんたべる

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