(登場人物・人外、目次など)
原文(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card43467.html
(青空文庫の底本である「新編 泉鏡花集 第八巻」(岩波書店)と、この現代語訳が底本とした「鏡花コレクション II」(国書刊行会)には、若干のテキストの違いがあるようです。)
【登場人物・人外(○は主要なもの)】
○香村雪枝 ……若い彫刻家。本名は靱負
○浦子 ……その新妻
○美女の人形 ……雪枝が子どものころ姉のように親しんだ木彫りの人形
○菊松 ……七十一歳の老爺。初代尾ヶ瀬菊之丞より三代続いた飛騨の木彫師
婆さん ……菊松のかつての恋人。面や角細工を売る
権七 ……土地の若い男。双六谷までの案内者として雇われた
宿の亭主 ……温泉の宿の主人
女中たち ……温泉の宿で働く
○旅の僧 ……雪枝と菊松の前に現れる怪僧
村人、親戚の者たち、警官 ……浦子と雪枝を捜索する
案山子たち ……化け物
双六のお姫様 ……?
天守の主 ……?
【目次】
朱鷺船 雪枝、菊松 技芸天 采
谺 城ヶ沼 雲の声 誂え物 祠
供揃 バサリ 天守の下 双六盤
人さし指 四五六谷 獅子の頭
(画像検索リスト)
五位鷺 ……鷺のなかまの鳥
胴の間 ……和船の中央にあたる部分
仏子柑 ……レモンと類縁の柑橘類
盤の石 ……岐阜県高山市にある石。作中の双六巌のモデル
網代 ……魚を獲る仕掛け
四手網 ……魚を獲る網
矢狭間 ……城壁に空けた、矢を射るための穴
茯苓 ……サルノコシカケのなかまのきのこ
箕 ……大形のザルのような形の農具の一種
加牟波理入道 ……妖怪
狐格子 ……格子の一種
薄縁 ……畳表の敷物
格天井 ……方形の格子状に組んだ木材に板を張った天井
素袍 ……日本古来の衣服
源氏香図 ……香道で使われる図形
輪袈裟 ……僧侶が首に掛けて着用する法衣の一種