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第8話 祖父ミッチェルの祈り
翌日トムの祖父ミッチェルはもう一度息子のロベルトを呼ぶと話しを続けました。
「ジョーさんのために祈っていると声が聞こえたところまではなしたのだったな。続きを話すからよく聞くのだぞ。この声はこのような事を言ったのだ『もし今から三十年の間、あなたの一家に親切を示し続けるならば、その親切の報いとしてジョーさんに贈り物をすることにしよう』とな。私はもう歳を取って三十年は生きていられない。そこでお前は毎日ジョーさんの所に行ってほしい」と話し終えると祖父ミッチェルは息を引き取りました。息子のロベルトつまりトムの父親は、祖父の言葉を守って毎日ジョーじいさんの足元へ行き食べ物を分けてもらっていました。
しかしトムの父親ロベルトも歳をとり、ジョーじいさんのところに行くのが難しくなりました。
そして、トムをそばに呼ぶと、祖父のミッチェルの言葉を伝えて、トムが今から毎日ジョーじいさんのもとに行くように言ったあと「もう少しすれば、お前のお爺さんが言っていた三十年になる。お前はどうすれば良いか必ず声を聞くだろう」とトムに話しました。
トムの父親ロベルトが言った通り、寝ていたトムに「トム、起きなさい。そして私の話しを聞くのです」という声が聞こえました。




