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記憶の向こうにある幸せ  作者: みやび68


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プロローグ

『もういい加減にして!』


いつも隣の家から聞こえてくる怒鳴り声。


「また喧嘩してるわ⋯」

「水瀬さん、娘さん居るのにな⋯」

「⋯可哀想よね」


そんな会話を、両親がしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「⋯澪ちゃんのパパとママは、仲良しでいいね⋯」

「そうかな?」

「ノアのパパとママは、喧嘩ばっかりだもん⋯」

「⋯仲良くしてって、言えばいいのに⋯」

「っ⋯そんな事、言えるわけないじゃん!」


子供の頃、何も考えずに発した言葉。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何度言えばわかるの!?」

「うるさいな⋯!」

「っ⋯パパ⋯ママ⋯仲良くして⋯」

「こんな人と、仲良くなんて出来るわけないでしょ!?」

「俺だって、お前なんかと仲良くしたいと思わねぇよ」


自分の言葉をキッカケに、両親の仲は悪化した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「⋯澪ちゃん⋯ノアね、引っ越す事になったの⋯」

「っ⋯どうして?」

「⋯パパとママ⋯別々に暮らすんだって⋯」

「⋯そう、なんだ⋯」

「っ⋯澪ちゃんのせいだから⋯!」


思わず発した言葉で、友達を傷付けた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私たちの共有する、子供の頃の記憶。


お互いの過去と想いが混ざり合い、溶け合っていく。


大人になるにつれ、私たちは変わっていった。

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