プロローグ
『もういい加減にして!』
いつも隣の家から聞こえてくる怒鳴り声。
「また喧嘩してるわ⋯」
「水瀬さん、娘さん居るのにな⋯」
「⋯可哀想よね」
そんな会話を、両親がしていた。
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「⋯澪ちゃんのパパとママは、仲良しでいいね⋯」
「そうかな?」
「ノアのパパとママは、喧嘩ばっかりだもん⋯」
「⋯仲良くしてって、言えばいいのに⋯」
「っ⋯そんな事、言えるわけないじゃん!」
子供の頃、何も考えずに発した言葉。
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「何度言えばわかるの!?」
「うるさいな⋯!」
「っ⋯パパ⋯ママ⋯仲良くして⋯」
「こんな人と、仲良くなんて出来るわけないでしょ!?」
「俺だって、お前なんかと仲良くしたいと思わねぇよ」
自分の言葉をキッカケに、両親の仲は悪化した。
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「⋯澪ちゃん⋯ノアね、引っ越す事になったの⋯」
「っ⋯どうして?」
「⋯パパとママ⋯別々に暮らすんだって⋯」
「⋯そう、なんだ⋯」
「っ⋯澪ちゃんのせいだから⋯!」
思わず発した言葉で、友達を傷付けた。
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私たちの共有する、子供の頃の記憶。
お互いの過去と想いが混ざり合い、溶け合っていく。
大人になるにつれ、私たちは変わっていった。




