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夢の螺旋  作者: Tomokazu
あとがき
57/57

【あとがき】


 長かった……!

 というのが書き終えた時の感想でした。


 というのも、本作の構想のひな形を思いついたのは、15年以上も前のことだったのです。


 凜と愛稀といったキャラクターが自分の脳内で生まれ、彼ら彼女らが織りなす物語を、形にしたいと思いました。

 それは、僕が小説を書くようになったきっかけでもありました。

 ところが、実際に書こうとしてもストーリーや構想がまとまらず、イメージとのギャップも相まって、書いては潰し……を繰り返すことになり。大量の構想案や書きかけの原稿があちこちに散らかった状態になってしまいました。


 もっとも、その間にも、彼ら彼女らが登場する小説はいくつか完成させてはいたんです。しかし、いわばそれらは本作のスピンオフ的な位置づけであり、肝心要の大本の話は公開できないままに。

 いわば、大黒柱が抜けてしまっているような状態を長年続けてしまいました。


「いい加減完成させなければ!」


 とついに重い腰をあげたのは昨年のこと。前日譚として、凜と愛稀のルーツについて描いた『破滅の序章』、『破滅の章』を書き上げました。そして、満を持して本作『夢の螺旋』を書き上げた時には、最初に小説を書こうと思い至ってから、16年が経過していました。

 その間に、頭の中の構想はどんどん変化しつつ膨らんでいき、また僕自身の内面も変わっていきました。その果てに完成した本作は、いわば自分の集大成のような作品です。しかし一方で、大風呂敷の中身を一つの箱に一気に詰め込んだような作品にもなってしまい、故にかなり煩雑な内容になってしまったとも思います(分かりやすい作品にすることは早々に諦めました、笑)。

 読者の方々に優しい小説ではなかったかもしれませんが、自分自身の情熱のすべてをつぎ込んだ作品には仕上がっています。もし、その熱量を感じ取っていただけたなら嬉しく思います。


 さて、本作の最後に結ばれることになった凜と愛稀ですが、ふたりの紡ぐ物語はここからはじまっていきます。先に述べた通り、すでに公開している作品の中にも、この続編的な位置づけの作品(正確には「本作の未来とパラレルワールドの中間」というような解釈)が多くありますし、この先さらに続編を制作することもあるかと思います。また、本作でも少し触れた愛稀の過去のエピソードも今後描きたいなと思っています。


 いずれにしても、凜や愛稀たちの今後の歩みを応援してくださると幸いに思います。

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