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19~22


 変化 ~種はいつの間にか植えてあった~


 神罰が下されることがなかった彼女ではありますが、彼女が辿り着き、掴み取った世界がハッピーエンドではないことはだれの目にも明白です。

 制裁の対象となってしまった彼の残した種を、しっかりと彼女は受け取り、育てることを選びました。

 その世界は確かに外から見た平和に等しいものではないでしょうし、手を伸ばして努力するに相応しい世界でもありません。

 運命によりそこへと導かれた彼女は、それでも前向きに物語のハッピーエンドを目指すことを誓いました。


 一度塗ってしまっては消えません。消せません。

 後悔したところで、新しいキャンパスは手に入らない、真っ白なキャンパスに戻ることは、戻すことは何度も言うように不可能なのです。

 だれのどのような力でも、どれほど優れた人であっても、威張り散らすような人であったとしても、神の御心を知るようなことはできませんし、過去を取り戻すことなどできはしないのです。

 生きているその瞬間は、流れているその時間は現在でしかなく、そのときのその人は現在にしか存在しません。

 瞬間、それを時空列のズレた同地点に送るのは、後悔したことを後悔させることにすら繋がってしまうと思えるのです。

 それが続くと、きっと芽は出ません。ね?



 後悔 ~自信がもっと付いたなら~


 自信はあるべきでしょう。

 それを必死に、求めて藻掻いている彼女は、自分自身のことが見えているのでしょう。

 ならば間違えなどないのでしょう。



 言葉 ~不器用なままで~


 運命に拒まれながらも、コミュニケーションを取るという当たり前にできたら当たり前にしかならないことを、必死に努力して求めている二人は、神様より試練を受けなさったのですね。

 もしかしたら、言葉によって汚されていない二人は、まだ白色なのかもしれませんね。

 白色に戻すことは例外なくできないまま。

 そうではなくて、白色のままという希少さこそがこの二人なのでしょう。



 病弱軍師 ~桜の花のように美しく散ることを彼が望まないのなら~


 彼女は恵まれていました。けれど彼女は恵まれていませんでした。

 才能も持っておりました。少なくとも、貧乏だと判断されるようなところもありませんでした。

 彼女は、暴力に晒されたことがありません。

 不幸なところは少しもなさそうな彼女ではありましたけれど、生まれ持って、彼女に与えられている時間は短かったのです。

 どうにも何もできようがありませんでした。


 彼女は穢れていると言いきれるものではないにしろ、どこか悟った、よく見てみたらば何よりも汚い色なのです。

 彼女が持っている色は、そうなのです。

 生まれた瞬間から彼女のキャンパスは白くはなかった。

 ピュアな白を彼女は知らなかったせいなのでしょう。



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