048ようこそ地球へ4
「畳の部分がエレベーターになって地上へ移動するから」
満腹でリラックスしている全員に秋里涼真が言った。
城外では水堀に排出された領兵の救助で大変だ。しかも、風雲コボルト城の門は固く閉ざされ現在は侵入が不可能。
「畳……エレベーターだと?」
「フフフ、この戸棚を開けて、中の板を外し垂れた紐を引っ張る───」
城の備品を弄って秋里涼真が仕掛けを作動させていく。
ガコンッ、と音がすると歯車の回る音が響きだした。
「はいはい、みんな一塊になって~」
「そのリモコンは何なん?」
「畳エレベーターの操作にも使うやつ。で、これは自爆ボタン」
言いながら赤いボタンを押すと外で大爆発が起きだす。
「んなッ⁉ 我々に危険は無いのか!」
「大丈夫ですよ生徒会長。部屋の中が空間的に切り替わってますから」
まあ問題ねぇンだろうな、と何とも言えない表情で兎洞雄之助が腕を組む。
コボルト達は抱き合って落ち着きがない。
一方で、お腹いっぱいのダヴィンチ・モフモフ丸はバッグの中で熟睡中だ。
「寝てるじゃん……」
「う、うむ」
「じゃあ今から地上まで行くよ~」
部屋の畳が一斉に揺れだしてフワッと下へ動き出した。
「うお、どんな仕組みだ⁉」
「二つ目のダンジョンで宇宙に浮かぶ石畳の畳版」
「あー、もう何か懐かしいね」
「自爆したにしては静かなものだな」
城ヶ崎一夏が辺りを見回している。
コボルト達はエレベーター初体験の感覚にソワソワしっぱなし。
「空間的には重なってても別の場所に居るのと変わらないから静かですし、瓦礫が落ちて来ても当たりません」
「落ちてくんの⁉」
「でも大丈夫なんだろ?」
「ふむ、ダンジョンコアを使えば空間の操作や制御が自由なのだな」
「なので、ここら一帯は城が建つ前の状態に戻します。全員の安全と、MTVR車を呼び出す魔力確保の為に、現実の空間とダンジョンを重ね合わせてただけなので」
ズシっと優しく止まって地上に着いた。
見渡せば体育館くらいの広さがある。
「エミリー!」
『今からダンジョンコアと繋がってる〈コレクター・オブ・デス〉に死へ関連する星の記憶からヒットしたMTVR車を追加するわよ?』
「頼む、ジョブが定着してない時にハッキングしといてくれて本当に助かったよ」
皆の驚く声に振り向くと、馬鹿デカい車が既に出現していた。
「え、もう呼び出せてる⁉ いつもみたいに頭の中で声がしなかったのに」
『あー疲れた。ジョブに干渉して勝手に弄るのって大変ね』
「なあ、秋里」
兎洞雄之助は真剣な表情だ。
「俺達が攻略中の時からダンジョンコアは意思を持ってたのか?」
「いや、俺に引っこ抜かれるまでは意識が無かったみたい」
「……そうか、疑って悪ぃなエミリーちゃん」
「コボルトの隠れ里で宴の時フワッと聞いたけど、何で名前がエミリーなん?」
「操られていたりはせんだろうな?」
「ええ⁉ 俺は正気だし、名前は勝手に記憶を覗いてそう呼んでと───」
静寂が四人の間に訪れた。
車の荷台に乗って遊ぶコボルト達。
ロングカーゴ仕様なので、三十人近い人数が一度に乗っても大丈夫。
MTVR車は全ての問題を解決する。
「「エミリーという人について───」」
「さあ、悪徳領主から力を合わせて逃げるぞ! 運転手は兎洞君だ!」
話を進めて秋里涼真が誤魔化した。
「俺等は高二だから18歳未満だぞ?」
「この中で運転出来そうなのって兎洞君だけだよ?」
(ヤンキーならバイクや車が得意そうだし……)
「お前は俺を何だと思ってんだ?」
「だけど遠距離攻撃を持たない兎洞君が適任なんだよ。俺と生徒会長は、荷台から追ってきた領兵を攻撃担当、領兵が馬上からする攻撃を喜世川さんが盾や〈聖女〉が使える光の盾で防ぐ……ね?」
「んな事言ってもな、ゲーセンの運転知識しかねーぞ?」
秋里涼真はMTVR車の運転席を写したカラー用紙を渡す。
操作方法が分かり易く図式化してあり、見たら誰でも動かせるAT仕様。
渋々だが兎洞雄之助は運転手担当になる。
「うお、フロントに人のぶつかった傷跡があるじゃねーか……」
メーターを見れば、ほぼ満タンに燃料があって心強い。
運転席に移動した兎洞雄之助は、カラー用紙を見ながら操作の手順を履む。
四人の中では兎洞雄之助が車の運転能力を一番に持っていた。
エンジンが掛かったMTVR車が力強いエンジン音を出す!
話をはぐらかした秋里涼真を女子の二人が視線で責める───
「そんな顔せずに、二人も荷台に早く乗って!」
「ニャーン?」
「エンジン音で起きちゃったか? ダヴィンチ」
まだ魔法を使った疲れは癒えきってないようだ。
「木の実を食べて、まだ休んでな。エミリー、本格的な城の爆破をお願い」
『任せて』
◆
目の前の奇妙な砦を、領主オッホーは憎々しく見上げていた。
コボルトから女神の聖石を奪うだけの簡単な作戦が未だに達成が出来ずにいる。
だが、今は亡き母の為にもインガー家は再び王都に舞い戻らねばならない!
「ぬおおお⁉」
急に目の前の砦が爆発しだした。
腰を抜かす領主オッホー、領兵達も唖然とする。次第に飛んで来だした瓦礫から動けぬ同僚達を盾やら身を挺して庇おうと、元気な領兵達は必死だ。
領主を守ろうと集まった領兵達も、突然の惨状に戸惑うばかり───
「何かが粉塵の向こうから飛び出して来ます!」
両目を光らせ唸り声を上げる巨体。見た事の無い怪物が近くを横切って行く姿に誰もが目を奪われていた。
「か、怪物の背中にッ、コボルトが大量に居るぞぉー!」
エンジン音に負けないコボルト達の遠吠え!
驚く領兵を眺めながら、拳を天に突き上げて勝鬨を上げる。
「おのれぇえええ! 領主であるこのオッホーを虚仮にするかぁ!!!!!」
領主オッホーの頭に血が上った。
近くの馬に跨ると単騎でMTVR車を追う愚行。怒りと欲で歯止めが効かない。
ここは森の中層……危険地帯である。
「いかん! 手の空いている者はオッホー様を追ってお守りしろー!」
「連隊長、魔物が大量に!」
「なにィ⁉」
コボルト達が移動すると、隠れ里の守り神である石も一緒に動く。
偽の大規模依頼の真相を知らない者に情報の共有はされていない。
故に後手に回る───この一時が領主の運命を分けた。
「残りの魔物除けを焚け! ここでの負傷兵の防衛と、領主の守りに分かれろ!」
「クソッ、水堀が無くなってやがる」
「泣き言を言う暇は無いぞ!」
領兵達の地獄の一日は、こここから始まった。
◆
異世界の森を一台のMTVR車が走っている。
邪魔な木々や岩は、秋里涼真がダンジョンコアに分解吸収させて道を作るので、魔力がゴリゴリ減っていく……まずは、この森から抜け出さなければいけない。
「うーん、行き当たりばったりだ。どこかへ適当に逃がすつもりだったけど……」
(里の財宝が狙われているからそうも言ってられない)
「……辺りを警戒しながら器用なものだな」
「テレビに出て来る工場のオバチャンじゃん」
城ヶ崎一夏の所持する森人の矢筒は、三百本は矢が入ると店主が言っていた。
その矢専用マジックバックに複製した矢を入れ続ける秋里涼真。
「魔力は大丈夫なん?」
「ジョブが二つになったから最大魔力がその分増えてる」
「矢の代金を気遣って……ハイポーションで四千万円を配ったのか?」
城ヶ崎一夏は、今まで気になっていた事を秋里涼真に聞く。
「値段を聞いて驚きましたし……」
「うちも矢の値段はビビった」
「一般の矢筒は十二本、大型なら二十四本だろう。矢羽根は無理に入れると駄目になるが、この森人の矢筒を使うなら確かに金銭面で大変だ。しかし私は元から金を持っているのだぞ?」
「一人だけ装備関連で負担を強いるのが嫌だったんで」
素手、剣の無料貸し出し、魔力消費で補充される銃弾。
一人だけ馬鹿に出来ない矢のコストがある。
(お高い調味料や食費を、四千万円から気兼ねなく捻出する俺は悟ったのだ)
「生徒会長、躊躇や我慢って大金で殴り飛ばせるんですよ───」
「ワン!」
コボルトが吠えた!
近づいて来る蹄の音、叫ぶ領主と領兵達の怒号。
魔物除けの煙が道の左右に立ち上っている。
「あー、やっぱ追って来たか」
既に日は沈みかけの時刻、選択肢は恐らく一つだけ。
「ちょーヤバいじゃん!」
「これ以上は、もう迷惑をかけられんのじゃよ」
「里長殿……」
赤い目をした秋里涼真が振り返ってコボルト達を見る。
そして、決心した。
(魂の横流しは、神の決めた大罪。でも一時的な避難だったら……)
「神様! 神様ぁああああ! こんな状況なんでコボルト達を地球に連れてってもいいですかぁああああ?」
「秋里君⁉」
「秋里?」
「ワフン?」
『許すんヌ───』
(死神のおばさんじゃない⁉)
「…………今の誰?」
秋里涼真は、みんなに質問する。
直立不動で固まっていたコボルト達。
「お前が会話してたンだろ⁉」
「うちらに神様の知り合いは居ないから!」
「兎に角、許可を貰ったからコボルト達は難民として地球に連れていく」
『まだ地球に帰るタイミングには早いから、リョーマが頑張らなきゃダメよ?』
「領兵達が領主の前に出たぞ!」
領主オッホーが叫びながら指示を出している。
デケムの影に続き、人対人の戦闘に女子達は緊張していた。
しかも今度は領を守る兵士が相手だ。
(領主の他に咎人は居ない……か)
「訓練を積んで良い鎧を着たプロが相手なら、安心して攻撃が出来る」
秋里涼真がMk23で460Rowland弾を撃つと、着弾した鎧が凹む。
激痛に顔を歪ませた領兵は落馬しないように必死だ。
(ショットガンじゃ強過ぎて、グロック17じゃパワー不足だな)
バードショットは馬が可哀想だからこれで行く!
別の領兵に二発撃つと落馬はしたが、ちゃんと受け身を取っている。
後続は器用に負傷兵を避けて止まらない。
魔物除けの煙もあって危険も無いようだ。
「こんな感じに鎧を狙って馬から落とせば、殺さず無力化が可能」
「う、うむ。だが用意した対魔物の矢だと貫通の恐れがある。コンパウンドボウの引く重さも八十ポンドあるのだ」
「分厚く無い金属鎧なら貫通しちゃうか……」
コボルト達を狙う矢を、喜世川有栖がバックラーで防いでいく。
秋里涼真は今なら余裕があると判断してエミリーに矢の相談をした。
『貫通しなければいいんでしょ?』
足元に先端が平たい矢が散らばり、それを拾い上げた城ヶ崎一夏。
矢の形状に満足しつつ、こうも考える。
(こんな時、丁度いい威力の魔法があればいいのだが……)
モフモフ丸の【ぷちファイヤーボール】を思い出し、突然の閃き。
ちょうど複数の領兵がこちらに接近中だ。
城ヶ崎一夏が【精神統一】と【ファイヤーボール】を発動して構えた!
(あの小さな火の玉と、ショットガンを参考にイメージを組み合わせれば……)
凄まじい集中力で魔力操作して【ファイヤーボール】が分割されていく───
前方に見える鎧の全てをロックオン!
「当たれぇええええ‼」
小さな火球が狙った通りに散らばって飛ぶ。
訓練された馬達は、その光景を目の当たりにしても取り乱さなかった。しかし、知識に無い魔法を放たれた領兵達の場合そうもいかない。
「割れる【ファイヤーボール】だとぉー⁉」
当たっても燃え上がらず爆発もしないが、刺されば鎧越しでも火傷する。
超高温の───【ファイヤバレット】
小さな火の弾をばら撒いて面制圧する画期的な魔法が創作された。
「すっご、一気に壊滅じゃん!」
「いつの間に覚えたんですか? 生徒会長」
「モフモフ丸の放った火球の魔法現象を〈魔法使い〉で解析して作った魔法だ!」
「「ほえ~……」」
「巨大蛇が来たんじゃよ⁉」
城ヶ崎一夏の説明に感激していると、里長から驚愕の知らせ……。
高レベルの里長は、森で〈狩人〉の城ヶ崎一夏よりも察知能力で上回る!
「いかん! 落馬した領兵が狙われているぞ!」
「あー、もう!」
秋里涼真がMTVR車の荷台から飛び降りる。
「秋里君⁉」
「秋里!」
「パパっと蛇を狩ってきます。〈コレクター・オブ・デス〉、アクセスッ!」
咎人を追い続ける影───
「皆殺しのハッピートリガー!」
精霊の指輪も使って急ぐ。
まだ数十メートルも離れているが、銃弾は走るよりも速い!
「この魂の激痛からは誰も逃れられない」
左右の銃から乱射された銃弾を蛇の鱗が阻んだ。
だが、この銃弾は直撃すると傷や損傷に関わらず魂に激痛が走る‼
領兵を丸呑み寸前で硬直した蛇を駆け上がっていく。
「さあショットガンで【施条拳】だ。死体は丸ごと喰っちまえエミリー!」
敵体内を銃撃すると、攻撃力を163%に上昇させる〈ガンナー〉の凶悪なスキルの前にデスポティック・サーペントの強靭な鱗は無力である。
領兵達が呆然とする中、我先に物影へ隠れていた領主。
その真っ只中で巨大蛇が忽然と消えた。
秋里涼真が討伐したからだ。
心臓が強く鼓動する───
(レベルが上がった⁉ 新しい銃も増えたぞ!)
「た、助かったのか、俺達……」
「そいつを捕まえよ‼」
木の影から領主オッホーが叫んで命令する。
領兵は遵守せざるを得ない。
「……悪く思うなよ」
「これが我々の仕事だ、済まん」
(クソッ、領主を狩るチャンスなのに領兵が邪魔だクソッ)
遠くから喜世川有栖の呼ぶ声がする。
頑張れば咎人は狩れそうだが、時間切れである。
(こういう時のスケベ心って失敗の元なんだよな)
後ろ髪を引かれつつ爆速でMTVR車を目指す。
領兵を振り切るのは簡単だった。車に追いつくのだってだ。
「おーい、みんな~!」
「うわ、マジ速い過ぎ……」
「速さ以上に、あの指輪を使い熟せる魔力総量が私は恐ろしい」
コボルト達が不思議な生き物を見る目で秋里涼真を見ていた。
それくらいに走るスピードが異常だ。
勢いそのまま荷台に飛び乗った。
「ただいま。エミリーに蛇を食べさせたら地球に帰還する時間が凄く縮まったよ」
「では、我等コボルトが別の世界に行けると?」
「神様のお許しも出たし、旅行気分で地球に来たらいいさ」
沸き立つコボルト達。
「待てぇー、石を寄越せぇー」
「うわ、しつこい……いや、咎人を狩るチャンスか?」
「狩る───殺すのか? 秋里」
「ええ、願いを叶え続ける為に。見返りがなきゃ使徒の仕事をする意味がない」
「願い? 見返り? 使徒の仕事って何なん、秋里君……」
「使徒は、世界に直接干渉が出来ない神々に代わって世界を救う代行者」
死神の使徒、赤い目をした秋里涼真が振り返った。
「使徒は役目を果たした後も、世界をより良い方向に導けば貢献度を評価される」
触れれば壊れそうな儚い笑顔で、かつて悪魔の少年と呼ばれた男が答える。
「俺が神様と取引した願いは───」
身の回りの人達の安全と平穏。
死人を生き返らせる願いを却下された秋里涼真が、契約した望み。
何故両親が死地を飛び回って荒稼ぎしているのか?
絶対に自分達夫婦は死なないから。
邪教徒の集団がクラスメイトを見せしめに生け贄で殺した時に、保留にしていた願いをそう決めた。死神が過剰に秋里涼真の痕跡を消しだしたのも、悪魔の少年という通り名が広まりだしたのも、それ以降だ。
歪で精細な殺人マシーンは咎人を殺す事で充足感を得る。
他の誰かの悲しみを未然に防げたなら自分が救われたような気になれるから。
───他人に施す善意には際限が無い。
だから、いつまで経っても終わりは来ない。
『リョーマ…………』
誰も何も言えなかった。
「試すぜ、俺の新しい銃SG550」
所謂ライフルである。
おまけでグレネードランチャーまで付いている。
銃身下部に装着された、専用のGL5040から照明弾を撃つ。
領主の頭上が明るくなった。
「俺のスイスを食らえ。これがカラシニコフ系アレンジの九十年代の答えだッ!」
銃弾はNATO弾を使わずに専用のGw Pat.90弾を使う。
専用弾の方が銃の性能を引き出せるのだ。
(フルで三十発、全部当ててやる!)
SG550を構えて、大声で叫んでいる領主を狙う。すると〈ガンナー〉のスキル【エイム補助】が起動する。スナイパーを補助するスポッター役の効果が齎され、情報知覚能力が跳ね上がった。
風の流れ。
空気の質感と温度。
それに重力。
(箱庭の中を覗いているみたいだ、妙な全能感がある……)
周りの地形や空中を飛ぶ虫も、全てを把握した。
「ずっと実感が出来なかったけど命中精度の上昇ってコレか~」
ライフルを撃つ今なら実感が出来る!
飛び出した銃弾の列は、寸分違わずに全弾命中した。
「領主様ぁー⁉」
『いつでも地球へ帰れるわよ』
「喜世川さん! 車全体を〈聖女〉のスキルで浄化して!」
「わ、分かった!」
「みんな! どこかにしがみついて───エミリー!!!!!」
コボルトと四人を乗せたMTVR車が、浄化の光の尾を引きながら忽然と消える。
里の守り神の石も、当然コボルト達と一緒に世界を移動した。
領兵達は、追いかけていた存在が目の前で消える超常現象と領主オッホーの死で大混乱。更に岩石地帯に残してきた別グループが大量の魔物から撤退して来た。
最終的に死者は領主一名のみで、領兵達は町まで無事に逃げ帰る───
◆
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお⁉」
何の説明も受けないまま地球に転移した運転手の兎洞雄之助。
突然に超常対策室の借りたビルの敷地に転移させられて、壁に正面から突っ込むピンチをドリフトで車体を滑らせ縦列駐車!
こうして全員無事に地球へ帰還した。
「米軍車両⁉ 何だ何だ?」
「あ、長官!」
コボルト達が興味深そうに辺りを見回している。
敷地内で朝早くからタバコを吸っていた後藤長官がMTVR車に駆け寄った。
「すいません。コボルト達の難民申請をお願い致します!」
「はぁッ⁉」




