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ープロローグー

この作品に興味をもっていただきありがとうございます。


文章構成やら、表現力やらなにかと不十分なところは多いと思いますが、書いていく中で少しずつ学んでいこうと思っているので、どうぞ寛大な心で見てくださると助かります。

では、本編へどうぞ!

この話は社会人になって数年経ったあとのことだ。


俺は栗花落 真斗、不幸続きでいわゆる負け組に分類される側の人間だ。

仕事運は無いし、人間関係良くしようと努力するが裏目に出たり、自分のことでいっぱいの状態だった。

そんな俺だが晴れて新しい職場に着くことができた。今年で30になるから定年として長期で働きたいと思っている。


それから俺としては怖いほど順調に続き2年ほど経ったある日、


「ん〜〜疲れたなぁ、おーい栗花落、今日の仕事も終えたし帰るとしようか」

仕事先の先輩が椅子に座ったまま両手を上に伸ばして、疲れた様子で共感を持って欲しそうに訴えかけてくる。


「そうですね、定時にもなっていますし、そろそろ帰りましょうか?」

「よし、じゃあ帰るとするかね。ついでにどこか寄って遊んでいこうかな。」

ふと、時計に目をやると19時になっていた。

極力人との関わりを避けたかった俺はさっさと帰る準備をしたい気持ちを抑えて、後輩なりの態度で今までのやり取りをすることとした。

「先輩、つい数分前に疲れたなぁ、って言ってたじゃないですか、まだ元気があってすごいですね。僕も見習いたいものです。」

と、悪ノリしたやり取りをしながらいつもの仕事を終えて戸締りをして、帰る道中もたわいもない話をしていた。


「そういえば、お前がきてから2年経つよなぁ、あの頃のお前はどこか、よそよそしい雰囲気というか、人を近寄らせないようなオーラみたいなものを感じたけど、変わったよなぁ」

どこか懐かしく話す先輩を見て、2年で変わったのかな、と不思議に思いつつ聞き返す。


「俺ってそんな変わりましたか?自分のことだから自覚がないだけかもしれませんがよく分からないですね。」

俺は過去のことを思い出してそんな成長が見られたのか不安な部分もあった。

「お前の言う通り、成長っていうのは自覚しないものだし、相手に言われて初めて知るきっかけになると思う。」

「だから成長したなって、すごいなって思ってるんだよ?覚えることが多い中黙々と頑張ってるお前を誰よりも指導役として見守ってきた俺が言うんだから間違いないよ。」

と、自分を誇らしげに語ってくる先輩の話を聞きながら、俺は別のことを考えていた。

今まで信用したけど裏切られた。けどまた人を信用していいのか、評価してくれてるけどまた騙されるかもしれない、、


こんな考えを方してしまう自分を変えないといけないことは痛いほど分かってる。けど、今までの経験が邪魔をしてここまで棚に上げてくれる先輩の優しさを素直に受け取れないでいた。


そんなやり取りをしていると・・・


「じゃ!俺帰り道こっちだから気をつけて帰れよ〜明日も仕事だから遅れずになぁ〜」

と、いつの間にか先輩とは帰り道が異なるところまできていたようだった。

「はい、先輩もお気をつけて、今日はお疲れ様でした。」

「おぅ!お疲れ様。」

と、会話のやり取りからそんなに時間を感じる間もなく先輩と別れて家に向かった。


今は実家を離れてアパートで暮らしている。

外見は少し古臭いが、これくらいが俺にはちょうどいいか、と借りた時に思っていた。

鍵を使いドアを開けいつもの帰ったら感じる静寂な夜が空間を支配していた。


ふと、俺は今日先輩が話してくれた内容を思い返して心の中で謝らないとなぁ、、と自分に語りかけていた。

俺は自分に構ってくれる先輩に対して黙っていることがある。

実のところ仕事はいくつも経験している。販売業、工場、管理業務、警備、いくつもやっていたが、どれも人間関係が原因で辞めていて、中には理不尽なことを言って辞めさせられたこともある。

正直、何度も騙されてきたこともあって、人を信用するのが苦しいとさえ感じていた時だったから、先輩のことは尊敬はしても信用できないのが現状だからだ。


ただ、この職場へ転職してからは人間関係は良くなっていると思っている。いつしか長期で働いていきたい。と、考えを改めて仕事に励んでいけるくらいまでは前向きになりつつある。


そういえば転職を繰り返していた時、親にも相談してすごい迷惑をかけてしまったなぁ、近いうちに給料が出たら親孝行しないとな。

俺が物心ついた時から一人親として仕事もしつつ家事もこなしていた母さんがいる。俺の唯一たった1人の家族だ。

1人で子育てする大変さは母の姿を幼い頃からずっと見てきた俺は人一倍強く身に感じていた。

そのためか世間で言うところのイヤイヤ期や反抗期といったものは何もなかった。むしろどうやって恩返ししたらいいのかそればかり考えていた。

考え事をしているとスマホから通知が来た。


こんな時間になんだろう、時計を見ると20時を指している。仕事終わりだし上司から何かあったのかな?

着信の番号を見てみると、知らない番号からの通知だった。不気味に思いつつ素早く番号を調べてみると病院からだった。何かあったのかもしれないと思いすぐに電話にでた。


「もしもし、栗花落ですが」

と、電話に出ると、少し急いだ状態で返事が返ってきた。

「あ、夜分遅くに失礼いたします。栗花落 真斗さんのお電話で間違いないですかね?」

「はい、そうですが、どうかされたんですか?」

相手の話し方といい、あの慌てようといい、、なにより嫌な予感がすると直感で思った。

「はい、実は栗花落さんのお母様が緊急搬送されまして、身内の方に連絡をさせていただいた次第です」

と、急な展開に脳が追いつけない状態になりつつ、冷静に考えをめぐらせ返答した。

「緊急搬送ってことは母の身になにかあったんですか?」

「はい、通話越しだと伝えられないのでうちの病院に来ていただけますか?直接お話ししたいと思います」

「分かりました。すぐに向かいます」

後に病院の場所を聞いて、急ぎ向かうことにした。


事情を聞くに母さんは重い病になったそうだ。それも急速に全身に巡っている状態でかなり危険であり、今の医学では治すことは難しいらしい。薬等できる限り手を尽くすが、それでも解決にまで至らないし目覚めることはない。こうして生きている時間も残りわずかだ。と言われた。


全てを聞いた俺は少しずつ頭の中が真っ白になってしまい、何も考えられなくなっていた。


急なことで呼んでしまい申し訳ないと言われ、俺はその案内のもと、家に帰ることとなった。


帰宅後は急な展開と容赦のない現実を目に、精神的に弱った俺は本来思うことのない感情が湧き上がっていた。


「・・・なんで、、、どうして?」

俺だけこんな目に会うんだろうか、病気に関しては誰でもなる可能性があるもんだから仕方ない。

だけどよりにもよって母さんが、、

もし肩代わりできるなら、代わりに俺がなればよかったのに!

と、我慢し続けた気持ちが溢れてしまい、これまでに無いくらい自分を責めて責めて責めまくった。

この時、俺の中の何かが折れてしまい、同時に心にぽっかりと穴が空いた。


繰り返し、繰り返し・・・


何度も、何度も考えた・・・


これで何日目だろうか、食欲もない。外に出たくもない。スマホは何日か前まで通知が鳴っていたが今は電源も切れて通知音が聞こえない。俺は常にベットを背に座り込んだままだ。


俺はこの10年以上重なり続けたストレスなどの感情が表に出たこと。

唯一家族であった母親の存在が今はないこと。

頼れる相手がいないこと。

いくつものマイナス的感情が入り混じり、廃人みたいになっていた。


前より痩せ細っているが重い、、、思うように動かないな。ずっと喋ってないから話し方も分からない。感情も何も出てこない。


あぁ、こんなことならもっと早くいい人生に辿り着きたかった。家族にも迷惑をかけずに親孝行もして、仕事でも周りの人から頼りになる人でありたかったし、俺の人間不信なところも、前向きになっていたかもしれない。

「世の中は不平等だな。」

小さくポツリとつぶやく。

俺の善行なんて無いようなものだし、閻魔様のところにいけば地獄行きかなぁ。生まれ変わるのも難しいだろうな。


もし、、、もしもだけど、生まれ変われることが許されるなら次は、みんなの役に立てるように立ち回りたい。

なにより平等な世界に生まれたいな・・・


気付くと目から小粒くらいの涙が流れた。


はは、、やっぱ未練が残ってるじゃん、まぁ最後は大人しく消えるだけなんだけど、やっぱさみしいって感じるものなんだな、、


そうして自分の人生も、支えだと思っていた人のことも、この無の空間では誰もいない中、静かにまぶたを閉じてスッと意識が無くなった。

この作品を最後まで見ていただきありがとうございます!


皆様のお気に入り登録や評価等がやる気に繋がります!

なのでお気軽に評価してってくださいね。作品の中身に関しては優しめに見てね(汗

それでは!次は1話でお会いしましょう!

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