7 試験当日!
次の日
「・・・デカくない?」
グラを見たらこの言葉が出るのは必然だろう。
朝ごはんを渡そうかとグラの様子を見に行くと、
昨日の三倍くらいの大きさになっていた。
いや、成長速度早すぎだろ!
子供の成長が早いとか言うレベルじゃないよ!
でも、どうしよう。
私が面倒を見ると言ったからには、
この家に置いとく訳にはいかない。
だから学園に連れて行こうと考えてだんだけど、
このサイズは難しい。
それにこれからどんどん伸びていくだろうから
とても私の部屋で飼えないだろう。
グラの為に一つの部屋を用意してもらうのは無理だろうし。
うーん
あっ!そういえばグラの魔法に巨大化、小型化ってのがあった。
もしかしたら、小さくなれるかも!
「ねえグラ、その大きさだと不便だから昨日ぐらいのサイズになれる?」
「グゥ!」
私は手で希望の大きさを作って、そう言った。
次の瞬間グラがみるみる縮んでいった。
そして、私が要求したサイズになった。
すごい!これなら連れて行けるかも!
そういえば、巨大化もあったよね?
そうだ!もしかしてたら、
私を乗せて飛ぶ事が出来るかも!
魔物とかに、に乗って空を飛ぶのはロマンがあるよねー
よし!そうと決まれば!
「グラ、私を乗せれるくらいの大きさになれる?」
「そろそろ行ってくるね。」
「頑張るんだぞ!まあ、受からないとは思うが。」
一言余計だな。
全く、相変わらず私の事舐めてるんだから!
でも、私の人生に関わってるし、気合いを入れておこう!
「あっ!そうだ、私試験会場までグラにのって
行こうかなって思うんだけど。」
「そのサイズに乗るのは無理だろ」
「ふふん!グラ、さっきのサイズになって!」
「グゥ!」
グラが人、1人ぐらい乗れるサイズになった。
父さんも母さんも驚いてる。
それにしても特殊魔法使ったのにそこまで疲れてなさそう。
なんでだろ?
「おぉ、だがこのサイズだとルイはのれないぞ。」
「え?何でルイ?行くのは私だけでしょ?」
「なにを言っている!?せっかく10年に一度の試験
を受けれるんだから行かなきゃ損だろ。
それにルイも行きたいと言っている。」
いや!私が行くのは反対してたじゃん!?
確かに10歳から行けるけど・・・
「お願い姉さん。僕も行きたいよ。」
「はあ、わかったよ。
じゃあグラ、もう少し大きくなって。」
そして、私達はグラに乗り、試験会場に向かった。