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【外伝24話】作戦会議

「アーマーお父様を返して貰います。ルナお母様。」

まっすぐと強い眼差しでグレイは私に言った

私の言うことを従順によく聞く可愛い息子だったのに

私に反抗するまで成長した姿に

嬉しさの寂しさを感じた

「え?嫌だけど?」

真剣な眼差しとは裏腹に私はわざと軽くあしらった

「僕が本気なことはわかっているはずです。茶化さないでください。」

「私だって本気で言ってるわよ。私がはいいいですよーなんて簡単に言うと思ったの?」

「思ってましたけど。」

「なんで!?」

「マナお母様はアーマーお父様のこと好きじゃなかったから。」

「失礼ね!私達はラブラブですぅ〜。」

「仮面夫婦のくせに。」

「心から愛しあう恋人です!」

「嘘くさ…」

「さっきからひどくない?」

「マナお母様が恋なんてするわけないじゃないですか。」

「凄い偏見だぁ。私は異世界転移する前にアーマーは愛しているから連れて行くって説明したてじょう?」

「そうでしたっけ?そんな遥か昔のことは忘れました。」

「まだ3年しか経ってないじゃん。」

「こちらの世界ではあれから3年しか経ってないのですね…」

「そっちは5年経ったのよね?」

「10年経ちましたよ。」

「まさか…」

「あの後、すぐに10年前にタイムリープしました。戦争に敗戦したからです。」

「…そう。」

「もう一度やり直した世界も戦争が続いています。アーマーお父様が戦争を終わらせるしか手はありません。」

「10年前にタイムリープしたなら、私のことはみんな忘れちゃったよね。残念。」

「…。」

「私のこと忘れないでって魂込めて歌を作ったのに残念。まぁ消えた人間なんて淘汰されるものだとはわかっていたけれどね。」

「タイムリープを覚えている人間はルナお母様の痕跡を持っている人だけでした。」

「へぇ。そうなんだ。」

「僕はルナお母様から貰ったピアスがあったから覚えていました。そして…アース音楽団も覚えていましたよ。ジャッカル達はルナお母様の楽譜を大事に持ち歩いていましたから。」

「え!そうなんだ!よかった。アース音楽団のみんなには覚えておいて欲しかったから。」

「残酷ですね。相変わらず。ジャッカルはタイムリープが起きたことでルナお母様が異世界から戻ってきたと勘違いをして王城まで乗り込んできましたよ。ルナお母様に会いにね。ルナお母様がいないと知った時にジャッカルは膝から崩れ落ちて泣いていましたよ。」

「そう。よかった。私もあの世界で必要としてくれていた人がいて。」

「…ルナお母様は必要とされてましたよ。ルナお母様が王城で大人しく暮らすことをみんなが望んでましたよ。それなのに自由じゃないからと言って僕らを捨てて異世界へと行ってしまったじゃないですか。」

「そうだね。私の異世界転移は大成功だったわよ。この世界はとっても自由に生活出来るの!!私にとっては天国よ。」

「残された世界は地獄になりましたけどね。」

「それで?そんな世界が嫌で私とこの世界に残ってアーマーに戦争を押し付けようとしてるの?」

「アーマお父様なら簡単に終わらせてくれますよね。」

「絶対に嫌。無理。」

「捨てた世界がどうなってももう関係ないと言うのですか?あの世界にはルナお母様を想う大事な人がたくさんいるはずです。」

「そうだけど無理。絶対嫌。私はもう二度とアーマーに人殺しをさせたくない。」

「誰かがやらなければ多くの犠牲者が出るだけです!これ以上犠牲者が出る前にアーマーお父様が終わらせてください!」

「3人ともこの世界に残って自由に生きない?」

「絶対にダメです。僕の…愛する人が死にそうなんです。絶対に死なせたくないんです。」

「なるほど…だからここに来たのね。」

「僕はどうなっても構わない。僕の愛するソフィア様を助けてください。お願いします。」

「わかった。助けてあげる。」

「本当ですか!?」

「でもアーマーは返さないよ?」

「アーマーお父様がいなければ戦争は終わりません!」

「終わらせてあげる。ねぇ?アーマー。」

「俺はルナと離れることなんて絶対しない。でも戦争は終わらせてやるよ。」

「どうやって…」

「まずは敵国の情報を教えろ。作戦を考えてやるから。」

「作戦でグリード国が勝つなんてことありえない。僕達はほとんどの作戦を実行した。」

「じゃあそれも含めて話せ。」

「いいですけど…」

「愛する人は自分で守るべきだと思わないか?」

「僕は心を読む魔法しか使えないのですよ。戦場では非力です。愛する人を守る力なんてありません。」

「側にいるだけで力になるものだ。グレイがこの世界に残ってソフィアとかいう女は喜ぶのか?」

「それは…」

「好きな女泣かせるんじゃねぇ。俺が絶対に勝てる作戦を考えてやる。」

「…本当ですか?」

「俺は最強だ。信じろ。」


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