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空白
空白
何時間座っていても、何も浮かんでこない時
退廃した感性は見る影もなく
隅の方に溜まっていく埃のように
目を瞑って瞑想をしても
ぐるぐると形のない意味のない考えや思いが渦を巻いているだけ
すっからかんに空ぽになった頭の中には
虫一匹さえもいない
真夏の暑さに溶けてしまったのは指先で
凍り付いたのは感性
情報は垂れ流し、言葉は氾濫し堰を切って流れても
行き着く所は泥沼なのか
泥沼にさえ自分の言葉を見つけられず
キラキラと夏は盛りで一人ではしゃいでいた
終わりが見えてきた秋が震えながら音をなくした雨を見ている
言葉を探しているのではない
無くした自分を探している