第36章 地獄を切り裂く咆哮
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村の狼人たちは一斉に動き出した。筋肉が張り詰め、爪がしっかりとハンドルを両方向に回す。門は深い呻き声を上げながらゆっくりと開き始め、迫り来る運命に抗うかのようだった。
その向こう側で、カエリラはもうただの戦士ではなかった——彼女は前兆そのものだった。
右足を後ろに引き、体を世界を切り裂く刃のように整え、左腕を回し、右腕に力を溜め、そして背骨を前方に鋭く反らした。捕食者の正確さだった。喉の奥から低い唸り声が湧き上がり、濃密で、怒りと約束に満ちていた。
門が完全に開いた瞬間——
彼女は消えた。
その突進の衝撃が空気を引き裂いた。音の壁がガラスのように砕けた。カエリラは四肢で駆け、腕と脚が残酷なまでに完璧に同期し、何世紀もの抑圧から解き放たれた太古の獣のようだった。
「……今、行く……しっかり耐えて……」
彼女の声は風に溶けていった。
遠くで、絶望が応えた。
「もう少しだけ耐えろ、娘!」
ズリが叫んだ。声は切迫と恐怖の間で震えていた。「お前の母さんが来るぞ!」
地獄の頂上で、ズリカは震えていた。
体は痛みで燃えていた。尾は止まらない出血を続け、赤が生きている嘆きのように流れ落ちる。涙が息もできない熱気と混じり合い、呼吸し、考え、倒れないように必死に抗っていた。
足元の枝がパキッと鳴った。
彼女は凍りついた。
一瞬、パニックを捨て、もっと深いところを探した——混沌の中にあるわずかな制御の欠片を。苦しげに息を吸い込んだ……が、痛みが一気に引き戻した。髪が下の灼熱の溶岩に触れ始め、死の熱に揺らめいた。木はゆっくりと傾き、燃える深淵へと屈し始めていた。
ズリカは右手で幹を掴んだ。指が震え、力が抜けていく。
そして——
彼女は咆哮した。
最も純粋な恐怖から生まれた、引き裂くような叫び。
「ヒュウゥゥゥアアアア!!」
その音が炎の間を響き渡った。
ズリが聞いた。
迷わず、もう一度火の中へ飛び込もうとした。だが炎が生き物のように立ち上がり、意識を持って彼の進路を塞ぎ、まるで何かを——あるいは誰かを守るように彼を押し返した。
「くそっ……!」
遠くで、カエリラが聞いた。
娘の咆哮がすべてを貫いた——風も、炎も、距離も——そして彼女の中の何か原始的なものを直撃した。
体が、頭が理解する前に反応した。
「……娘……」
言葉は途切れ、切迫感に砕かれた。
彼女は変わった。
獣の姿勢を捨て、二本の脚だけで立ち上がった。足音が大地を震わせた。速度がさらに跳ね上がった——不可能で、狂気じみた速度——まるで生きた彗星が大地を切り裂き、力以上の何か……神聖な何かによって推進されているかのようだった。
火山の麓に着いた時、ズリがすでに待っていた。
彼女は速度を落とさなかった。
わずかに止まって彼と向き合っただけ。
目は燃えていた。
迷いも、躊躇もなかった。
ただ怒りだけ。
「私の娘はどこ?」
ズリは唾を飲み込んだ。言葉が出てくるのに時間がかかった。
「頂上……火山の真ん中だ。俺は通ろうとしたが……炎が……通してくれない……」
沈黙。
カエリラはわずかに顔を下げた。
再び顔を上げた時、何かが変わっていた。
「……あとで、その話はする。」
そして——
彼女は進んだ。
迷わず。退かず。
カエリラは炎など存在しないかのように通り抜けた。灼熱の溶岩を固い大地のように踏みしめた。火は彼女の通過に屈し、触れることすらできなかった。
ズリは動けなかった。
呆然としていた。
「……彼女が……通った……」
声が震えた。
「傷一つ負ってすらいない……」
彼の目は不可能を前に震えていた。
「原初の存在……これが……」
だがカエリラはもうそこにはいなかった。
彼女は止められない力となって火山を登っていった。鼻と口から濃く熱い煙が漏れ、世界を破壊しようとする存在の息吹のようだった。足音が地形を砕き、周囲の混沌を無視した。
燃える木が一本、彼女に向かって倒れてきた。
カエリラは加速した。
倒れる寸前、幹の下を滑り抜けた。
木は地面に激突し、背後で火花と炎を爆発させた——
だがカエリラは振り返らなかった。
速度を落とさなかった。
躊躇しなかった。
なぜならその瞬間——
もう何も存在しなかった。
ただ道だけ。
ただ炎だけ。
ただ娘だけ。
続く次章。




