第11話 ダンジョン入り口にて
魔方陣は一瞬明るく輝く。眩くて目をつぶってしまったロンドが再び目を開けると、そこはダンジョンの入り口があった岩壁の前だった。
ただし、ポッカリと空いた黒い穴はどこにも見当たらない。そして、岩壁の前には杖を構えるサラサと抜き身の剣を持ったドンガ、ダルトンの三人が狐につままれたようなポカンとした表情で呆然としていた。
「どういうことだ、ここはどこだ」
ダルトンが誰にとはなしに問いかける。
「何か見覚えがあるところだな、ガハハ」
混乱した様子のドンガが感じたままを述べる。
「見覚えがあるはずだ。ここはダンジョンの入り口のようだぞ。
その証拠にロンドがいるじゃないか」
サラサがロンドの方を指し示しながら二人に説明する。
といっても、そのロンドも今、魔方陣から現れたばかりなのだが、ダンジョン入り口付近に出現したのが四人ともほぼ同時だったため、サラサたちはロンドが初めからここにいたと思っているようだ。
「みなさん、ご無事ですか」
ロンドは三人に駆け寄りながら怪我がないか尋ねた。
「ああ、かすり傷や打ち身程度で深刻な怪我はない」
代表してサラサが答える。
「それにしても、ここが俺たちの突入したダンジョン入り口なら、あの真っ黒な入り口が見当たらないのはなぜだ?
ロンド、おまえは何か知らないか」
ダルトンは、ことの顛末をダンジョンに入らずに一部始終を目撃しているはずだと考えてロンドに尋ねる。
「実は……」
ロンドは自分時便も混乱してはいるが、何とか今経験したことを三人に伝えた。
「なるほど、我々が助かったのはロンドが迷宮核を引っこ抜いたからか」
「それで突然迷宮の外に転移したんだな、ガハハ」
「礼をいうぞ、ロンド」
サラサ、ドンガ、ダルトンから感謝の意を伝えられたロンドは嬉しくなる。
「いえ、皆さんがご無事で何よりです」
「それで迷宮は核を再生するまで1000年の眠りについて入り口が来たと言うことだが、あの無駄に豪華そうな扉は何だ。ガハハ」
そう言ってドンガが指さした先には、ロンドが三人救出のために設置した裏口が今も消えずにたたずんでいた。
次回投稿は未定です。気長にお待ちください。
次回は『裏口は消えず』の予定です。




