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43-2

ここからは転生木箱の3人が出て来ないバージョンに為ります。

暫くするとマサトが戻って来たので休憩がてら報告を聞いた。


「・・・逆探知は出来ませんでした。迷宮をつくろうシステムの一部にも使われている謎言語、あれと同じ物によるセキュリティが突破出来ないんですよ。兎に角この謎言語の解読が出来ない限りこれ以上の進展は無いと思われますな」


「そうか・・・ご苦労さん。しかし例の謎言語の解読か・・・・・こっちの世界の言語に似た様なのは無かったんだよな?魔界の共通語とも違ったし、何とかなりそうか?」


この謎言語は四天王やリトラとアクアにも見て貰ったが誰にも解らなかった。


「流石に専門外なんでかなり厳しいです。色々調べてみたんですけど一番近い物はルーン文字ですかね?プログラム言語とは思えないんで、直接的な文章と言うか呪文みたいなものじゃないかと僕は思ってます」


「呪文か・・・魔法言語とも違うんだがなぁ・・・言語学者とかに依頼する訳にも行かないし・・・・・まぁ無理の無い範囲で今後も頼むよ。解読出来ればこっちの世界への干渉を防ぐ事が出来るかもしれないしな」


マサトに頼り切りな自分に不甲斐なさを感じつつ、邪神から捥ぎ取った一年弱の時間が天神の出方によっては無に帰す事も有り得るのだから落ち込む暇は無いと、自分を奮い立たせ様々な方面からの対策を練る事にした。


だが後日、俺達にはもうそんな時間など残されていない事を思い知らされる事となるのだった。






邪神からの通信が有った翌日、俺達は朝食の後に対策会議を行った。


「まぁそんな訳で、マサトには引き続き解析を行って貰うとしてだな、他の皆にはあらゆる事態を想定しての対策を練って貰いたいんだが・・・・・」


「そう言われましても・・・前提として何が起こるのかによって変わりますからなぁ・・・・・取り敢えず武器の用意でしょうか?我等と同等かそれ以上の者が現れた場合に対処出来る様な・・・・・・・買えるでしょうか?」


「・・・・・聖剣を持った勇者相手に目隠しして素手で立ち向かう位無理が有るだろ・・・・・ロケットランチャーとか通販で買えねぇよ・・・・・・・」


「しかし我等位になると状態異常も効きませんし、聖属性を除けば単純な物理攻撃が一番効きますからなぁ・・・・・」


「私がドラゴン形態になればそれなりに戦えると思いますが?」


「いや、狙われるのは俺だろ?そうなると城から出られない以上、室内戦闘になる訳だから広さが足りなくて動けないだろ」


武器の調達は政府に交渉してみる位しか思いつかず、30m級のドラゴンが十畳間に収まるとは思えない。

如何した物かと頭を捻っていると仕事部屋から警告音が鳴り響いた。

勇者が来たのかと立ち上がろうとするとリトラが「私が見てまいります」と言って仕事部屋へと向かったので座り直し、無い知恵を絞っているとリトラが慌てて駆け込んで来た。


「ご主人様!緊急事態で・・・え?!」


「なっ!・・・全員下がれ!くそっ!昨日の今日でかよ!!」


部屋の奥、ギービル達の後ろにあの日見た黒い靄が立ち込めていた。


「・・・ククク・・・久しいな伊竹秀雄よ・・・あの日受けた屈辱は忘れはせん!我主より戴いたこの身体にて晴らさせて貰おうぞ!!グハハハハハハ!!」


「・・・お前等絶対に手ぇだすんじゃねぇぞ、そいつはお前等じゃ倒せねぇ。おい!てめえの目的は俺だろう魔王!!他のもんに手ぇ出すんじゃねぇぞ!!」


「・・・ククク・・・元より他の者なんぞに興味は無いわ!グハハハハ!」


俺は今度こそ完全にこいつを喰らって一回り強くなってやると、気合を入れて一歩前に踏み出した。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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