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仲間になったホームレス達にミニゴーレムをハンマーで潰させて強化をした。

流石に動物型だと〝殺す〟事に抵抗が有るだろうし、精神に悪影響を及ぼしてもいけないと思ったからだ。


彼等を成人男性の平均より少し強化し終えた後に、一般開放当初から問題や要望の有った駐輪、駐車場と宿泊施設にスキー場等に着手する事にした。

ホームレス達には制服を与えて、宿泊施設と駐輪、駐車場で働いて貰うつもりだ。


これに今まで手を着けなかった理由は、働き手が足りない事の他にも問題が有ったからだ。


それは駐輪、駐車場を作るにあたって、迷宮の入り口が十二ヶ所有るのに対して迷宮内に出る所が一つしかない事だ。

人と自転車ならば戴した事故は起きないだろうが、人や自転車と自動車の場合は言うまでも無いだろう。

そこで十二ヶ所の魔法陣の改良と内部の出入り口の数を増やす事が出来ないか、色々と試行錯誤をしていたからである。


魔法陣の改良は思いの他簡単だった。

モンスターと同様に画像編集ソフトで魔法陣を適当に作り、迷宮をつくろうシステムで設定して配置するだけだったのだが、難しく考え過ぎて見つけるまでに時間が掛かってしまったのだ。

外部の魔法陣に自動車、自転車、歩行者の判別設定をし、迷宮内にそれぞれの種類別に設定した魔法陣をリンクさせて、魔法陣を複数設置する事で空いている魔法陣に送り事故の起き難い環境を整えた。


そして一番要望の多かったのが『上の階に上がるが大変なのでエレベーター的な物が欲しい』と言う物なのだが、これに関しても魔法陣が役に立った。

地下10階と5階の中央に行き先階別の魔法陣を用意し、各階の入り口階段の横に対になる魔法陣を設置する事で双方向に移動出来る様にした。


別の階に移動する度に地下10階か5階に戻らなくてはいけないが、まぁ許容範囲だと思う。


これらの作業を行う日時を事前に告知し、迷宮の大改装を行う事で地下10階が駐輪、駐車場と各階への移動用魔法陣、地下9階が『春』、地下8階が『夏』、地下7階が『秋』、地下6階が『冬』、地下5階が宿泊施設と移動用魔法陣となった。


因みに『冬』はスキーとスノーボード用のゲレンデと、子供用の橇で滑る丘と雪合戦の出来るフィールドと休憩所で構成されている。

そして宿泊施設の方は総宿泊員数二百名で、ちょっと多いかなと思っていたのだが、新装開店初日となる週末は予想以上の混雑で、宿泊施設は二時間と経たずに満員となり、ホームレス達は慣れない仕事に悲鳴をあげていたと言う。


ちょっと可哀相だったので、週明けの夕飯はちょっと豪華にした上にビールを三缶付けてあげました。

え、それだけかよって?今迄が今迄だったので、かなり喜んでましたが何か?


それに給料を貰っても『酒かギャンブルに使うだけだから必要ない』って言われちゃったしなぁ・・・・・


まぁ彼等の待遇は今後の課題として、何時までもホームレスと呼ぶのもなんなので従業員と呼ぶ事にしたら、これも喜んでくれた。

アクアとの関係も良好だし、彼等が仕事に慣れて余裕が出来たら要望を聞いてみようと思う。


尤も俺も従業員達も宿屋で働いた経験なんてなかったから、次から次へと問題が起きてその対応に追われたりしている内に一月も掛かってしまったが。


そうこうしているうちに新しい市長と議員達が決まって挨拶に来たり、縫いぐるみの見本が来て迷宮内に土産物屋を出さないかと言う話が来たり、ガイドブックを出したいと言う出版社の対応をしている内に更に一月が経ち、気が付けば一般開放から半年が経っていた。


そして、忙し過ぎてすっかり忘れていたなんて言い訳にもならないが、漸く平和な日常が戻って来た或る日、そいつはやって来たのだった。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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