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Hello 99.9% Worlds!  作者: おでん
9/12

第九話:アドレス

「「「ゴオオオオオガタンガタン」」」


車での移動は道が悪くて振動が大きい。


「そういえば、あのビル崩れかけてますけど、下から入れないですね」


「ああ、そうだな、じゃあ、どうすればいいかちょっと考えてくれるか、俺からの課題だ。」


早速課題を師匠から頂いた。


俺は、脳内で、解決方法を列挙していく。


・なんとかしたから入る


・屋上までロープで登る


・屋上まで飛んでいく


せっかくなので、skyboradを二人乗りに改造しようかな。


「空を飛ぶってのはどうですか??」


「それはまた非効率だなあ」


割とこれしかないと思ったのだが、意外にも違うようだ。


「ヒントください。」


「俺たちは今Zone内のどこにいると思う?」


「どこってそれは道?」


「それは表層的なもんで、核心ではないんだ、俺たちはZoneアドレス内のそのまた内部、プライベートアドレスと言われる場所にいる。そのプライベートアドレスを持っている世界を構成する「果実」と呼ばれる場所にいるんだ正面の道を見てみろ。」


そうして俺は道に規則的に並んだマンホールのようなものを見つけた。


「あの道のマンホールですか?」


「ああ、あれは、インターフェースと呼ばれる、「果実」へ直接アクセスできるもんだ。」


なるほど、ということは?


「インターフェースはビルに通じているということですか?」


「ああ」


「え、じゃあ車で移動する意味ないんじゃ」


「そうだ、車はこの世界の最上位レイヤーの制約に則った移動手段だ。」


そういうと師匠は車を止めた。


「さて、究人は銃を触ったことはあるか?それとも何か自分の手に合いそうなインターフェースを思いつくか?」


俺にもあの銃のようにプロンプトを介すことなく、力を使えるのかと少し興奮し


「銃がいいです!」


と、勢いよく答えた。


「いいだろう、そのソケット数で銃はいささかもったいない気もするが、まあ一つの手段として覚えておいて損はない。」


そうして師匠は何やらプロンプトをいじり出した。


しばらくして銃弾が出てきたので、銃を取り出しトリガーを引くと、メモリが現れた、それを俺に手渡した。


「本来UNITxをロードするために必要なメモリは首の後ろのソケットにある。それ以外のメモリは教材だ、いちいち挿入しておく必要はない。」


「承知しました!」


そうして俺は手袋を外しもともとはめていたメモリを取り出し、ポーチにしまった。


「カシャ」


するとハンドガンのような拳銃が出てきた。


「「バッチヲ装填シテクダサイ」」


「すごい」


「ああ、じゃあ俺に習って、トリガーは基本的に指をかけるな、打つとき以外はな、マガジンにほらよ、この銃弾を装填してあらかじめロードしておく、安全装置を外し、スライドを引いて、コックさせる、道のインターフェースに向かってトリガーを引いてみろ」


そうして俺は渡された銃弾をマガジンにセットしてトリガーを引いた。


「「カチ スーーーー、カシャン、カチャ    カチ」」


そうしたら周囲のアドレス番地が脳裏に浮かんできた。


「ビルの屋上のインターフェースのアドレスはえーと0xc0000bc058だな」


「「カチ スーーーー、カシャン、カチャ」」


「うまくいったようだな、これはホッピングっていうプログラムだ、じゃあアドレスを脳裏に浮かべながら、もう一度スライドを引くとそこに移動可能になる、そうしてトリガーを引けば」


「「カチ」」


トリガーを引いた瞬間、ビルの屋上に移動していた。

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