女勇者がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
『コウ!侵入者だよっ!』
ああ、久しぶりに侵入者か。本当にこのあたり人間少ないんだな。ちょっとレベルとか見とこうか。
職業:勇者 Lv46
ゆ、勇者ぁ?何でそんな如何にもヤバそうなのが来るかね本当に!で、でもレベルは団長さんよりも低いし、大丈夫だろ!
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
『恐らく元騎士団の輩は此処に逃げ込んだのだろうな。夜営などの後が此処で途絶えている』
あーもうアイツら!厄介事持ち込みやがって!!どうやら犯罪者になった騎士たちを追ってここまで来たらしい。もーいないから帰ってくれよ。まぁ倒せそうだったら倒すけど。
『嫌ァ!気持ち悪ぃぃぃいいい!!!』
俺の配下のアリやカメムシ達をまるで紙を裂くかのように斬り倒し、弾丸の如く突き進むバッタを捕まえ千切っては投げ、千切っては投げしている。
うん。俺の考え方が間違ってた。そりゃ農民Lv10と兵隊Lv10じゃ能力に大きな差ができるように、団長と勇者じゃ、格の差というか、絶対に届かないほど、能力に隔たりがあるわけだ。
「なあ、DP消費してできる機能に、"クリエイトモンスター"ってのがあったよな?」
『うん!クリエイトモンスターは実際に存在する生き物をベースにして、魔物を一から創造することができるシステムだよ!ただし、DPもたくさん使うし、同じ魔物をたくさん創っても、スキルは種族としてではなく、一匹ずつにしか、憶えさせることはできないよ!ちなみに優秀な魔導士は、魔力を消費するだけで、既存の形にとらわれない魔物を創りだす別の魔術が使えるらしいよ!』
つまり、兵隊アリには火耐性を種族単位で習得させることができても、創った魔物は一匹でそれと同じポイントを消費するってことか。最後のほうの話は今の俺には関係が無い話だ。ってか時間無いから無駄な話は省いてくれよ。
「分かった。じゃあ始めようか…【クリエイトモンスター】」
ふぅ。ようやく創り終えた。さて、ダンジョンの様子を見てみるか。
『うわぁ!くっ来るなぁあぁあああ!!!』
女勇者は三階層にいた。涙目になりながらも、バッタバッタ魔物を倒してる。
『コ、コウ!どうすんの!?もう三階層まで来てるじゃない!!敵が三階層まで来たら俺が直接相手をする!みたいなこと言ってたじゃん!』
「前回そういう作戦になっただけで、いっつもそうするとは言ってねぇよ!つーかあんなの相手にしたら、一瞬で首チョンパされるわ!……まあ見てろ。今回の作戦はバッチリだからね」
どうやら四階層への階段を見つけたようだ。階層ごとの攻略スピード速すぎだろ!だが、四階層を貴様はくぐり抜けることはできないだろう。
「キャーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
女勇者が四階層に入ってから少しして、コウのいる部屋までとても可愛らしい悲鳴が聞こえてきた。




