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インセクトマスター  作者: 天野げる
1章 死にたくないからダンジョンを創る
11/26

戦利品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ーーーーーーーーーーーーきて!コウ!起きて!そのまま落ちたら死んじゃうよ!』


 うるさいな…足下がスースーするな。体中が軽いし、下から凄い風が吹いている。妙な浮遊感ーーー浮遊感!?真下を見てみると、草原。てことは落下してる!?髪の毛が草に当たる感触。死ぬ!?


「ワープ!!!!!!!!!」











 

 

 

 

 

 

 

 ギリギリ助かった。頭からぺったんこになる寸前にワープが発動できたお陰で、俺は今ダンジョンマスターの部屋で横になっている。


「あー死ぬかと思ったぁ」


『本当にバカ!何で空中で気を失ってんのよ!バカ!!』


 コイツも心配してくれていたようだ。ありがたいな。




 しかし、最後に地面に叩き落としただけでは倒せていなかったようだ。念のために放ったファイアアローが命中して、その後にアナウンスが流れたし間違いないだろう。多分風の魔術を使って衝撃を和らげたのだろう。あいつが魔力をたくさん持ってたら勝ち目は無かったな。


 色々アナウンスみたいなのが頭の中を流れてたし、確認してみるか…


「ステータス」






-----------------------------------------------------------------

名前:コウ


職業:初心者ダンジョンマスター


称号:インセクトマスター 限界を超える者


DP:5211


装備:無し


LV14 Up!


HP7/262

MP21/234


STR 215

AGI 226

DEF 238

MDEF 126

DEX 135

INT 182


残りポイント:20



スキル


痛覚遮断(Lv6)Up!初速増加(Lv2)生物的嫌悪(Lv1)野生の勘(Lv4)Up!限界突破(Lv1)剣術(Lv3)初級魔術火(Lv3)Up!暗殺(Lv1)New!



-----------------------------------------------------------------












 

 

 

 

 えっと……なにコレ。


 あんだけ苦労してゴブリン狩りまくってチマチマ上げてたレベルが一気に14に。


 能力値はほぼ十倍になってる。どうやって倒したかで上がり具合に差が生じるようだ。つーか十倍って昨日までできなかったことがたった1日でヒョイヒョイできるようになったりするのか…とりあえずポイントは全部AGIに振っておこう。俺より弱い敵は普通に倒せるけど、自分より強い相手には剣も通じないし、不意打ちで仕留めるか、野生の勘を使いかわし続けて増援を呼んだり、普通以外の方法で倒すしかないから、素早さが必要となる。それに攻撃するにしても素早さが速くで困ることも無いしな。



 それでスキル。剣で有効打を与えることができなかったのか剣術スキルは上昇していない。代わりに暗殺スキルが追加されている。膝の裏に突き刺したのは暗殺スキルとしての経験になったみたいだ。


 そしてダンジョンポイント。今まで節約していたのが馬鹿みたいに思えるほど増加してる。アナウンスがたくさんでてたから、強い敵を倒したからか、それとも初めて人間を討伐したからなのかは分からないが、これでダンジョンを増強できそうだ。


 

「ダンジョンを強化したいんだけど、何か良い案とかある?」


『ん!あれがあるよ!ダンジョンボス!それ専用のフロアを創ってボスを召喚するの!』


「ダンジョンボスか…そいつがいれば今よりも心に余裕を持って迎撃できるようになるな!」

 

 ポイントもあるし、ボスとか憧れるな!俺も頑張ったしダンジョンの為にもなるから召喚しよう!


「ボス専用の階層を創るけど、何ポイント?」


『普通の階層と同じで700DPだよ。設定でボスフロアって設定すればいいよ!』


「んじゃ拡張!」



 DP:5211→4511



 目の前に出てきたウィンドウをスクロールしボスフロアを設定の中から探す。


「おっ!あったあった。よしこれで………設定!」



 

 


「じゃあボスを召喚するか!何ポイントだ?」


 コウにしては珍しくいつもはできるだけ隠そうとしている感情が表にでている。


 目はキラキラと輝き、全身から期待するオーラがにじみ出ている。


『え~と5211-700は………おふぅ』


 ダンジョンコアがなにかブツブツと独り言を呟き…


 

 

 

『………………………………………………………………………5000ポイントだよ♪』


「足りねぇじゃねぇかぁあぁぁぁぁぁぁぃぎゃぁぁぁぁあああああああ!!!」


 瀕死の状態であることを忘れ、大きな声を出したことで傷口が開き、痛みに悶え苦しむのだった。


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