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「はいはい!お姉ちゃんのターンは終わりです!次は渚のターンだよ!」
そういうと左に座っている妹が俺の左手を引いてこちらを向けてアピールしてくる。
俺はそれに従って妹の方を向く。
前世では兄弟はいなかったが初めての妹ということで少し緊張してしまっている。兄弟がいなかった身からすると姉や妹というものには少しあこがれがあったりなかったりで姉の時も緊張していたのだが。正直自分は妹推しなので妹というだけでかわいいフィルターがかかってしまっているのかもしれない。
すこしむっとした表情で姉とばかり話をしていたから嫉妬してしまっているのかもしれない。
かわいい。
「それじゃ、今から自己紹介します。私の名前は港なぎさです!お兄ちゃんの2コ下の中学一年生です。春から中学二年生になります。何でもしてほしいことがあったら言ってください!お母さんやお姉ちゃんみたいにお金を稼ぐことができないけど雑用だったらなんでも出来ます!得意なことは家事です!家事大臣なので何か困ったことがあったらなんでも言ってね。」
「へーなぎさちゃんね。中学二年生になるんだってことは俺は高校生になるってことなのかな?」
「どうなんだろう?多分高校生になる気があったのかもしれないけどお兄ちゃんは特に何も言ってなかったからなぁ…それとたぶんだけど記憶がなくなる前の家でのお兄ちゃんを知っているのは私が一番かな?お向かいののかちゃんも学校では結構話すみたいだったから学校でのことはわからないけれど。家の中でのお兄ちゃんのことならおおよそ分かるかな。お兄ちゃんの私物の管理とかは私がやってたから必要な物があったらゆってね。すぐに持ってくるよ!」
「なぎさちゃんが俺の私物を管理してくれていたんだね。ありがとう」
そう言いながら妹の頭をなでてやる。そうすると妹は小さい声でたたかないんだと話すのであった。
「叩かないってどういうこと?」と聞き返すと
「しおんお兄ちゃんは機嫌が悪いときは私を叩いて気分転換してたんだよ。でもしおんお兄ちゃんは絶対に強くは叩かなかったから怪我したことはないんだ!しおんお兄ちゃんって前から優しいんだよ!」
「...」
俺は妹に絶対に優しくしてあげようと心に誓う。
「それに私たちのことを名前で呼んだことなんてないから。いつもだったらおいとかお前とかしか呼ばなかったのに名前で呼んでくれてとても嬉しい!前のお兄ちゃんも優しくて好きだったけど今のお兄ちゃんはもっと好き!」
なんとなくだがこの世界の俺はまともな奴ではなさそうだった。怪我をしたことがないと話していたがそれは絶対怪我をさせたら面倒くさいことになるからだと思う。
「なぎさちゃんにもこれから迷惑掛けるかもしれないけど今までの俺とは違う俺だと思って接してくれると嬉しいな」
そう言うと俺は左右の姉妹をの手を掴んでこれからよろしくねという。
すると母さんが
「まりんとなぎさだけなんだ。母さんとは仲良くしてくれないのかな?」と話すので2人の手を軽く握った後母親の手を握る。母親も冗談で話していたようでニコニコとした笑顔が見られていた。すると両隣から
「まりんお姉ちゃんはだからこれからも頑張って働いてしおんのすばらしさを世の中に発信していくんだ!」
「しおん兄ちゃんのこと好き!前のお兄ちゃんも好きだったけど今のお兄ちゃんはもっと好きこれからも仲良くしてね」
俺は前の俺から今の俺の代わりとして受け入れられるか心配だった。だったのだがよほど前の俺がひどかったのかそれともこの世の中の風潮がそうさせるのか3人とも優しく接してくれた。それに特に優しいとか普通に接していただけなのになぜか好感度が上がってしまっているように感じる。
「しおん兄ちゃんお願いがあるんだけど!」
「なに?」
「なぎさちゃんじゃなくてなぎさって呼んでほしいです!そっちの方が私は嬉しい!」
「わかった。なぎさね。じゃあなぎさこれから改めてよろしくね」
「まりんお姉ちゃんはそのまままりんお姉ちゃんでお願いします」
「わかったよ」
「じゃあ母さんはママって呼んでもらおうかな」
「パスで」
「姉と妹はいいのに母はダメなの」
「もうママって言う年齢じゃないからいいの。母さんは母さんだよ」
「みすみママって呼んでもいいんだからね」
「はいはい。そのうちね呼ぶことがあるかもしれないから気長に待っててください」
そう言って家族みんなでふざけたりして笑いあうのだった。
寝起きで書いたので不都合あるかもしれません。2000PV600ユニークあざます




