表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの夏あの島で  作者: KATARA
16/16

16

まずい仕事ぶりをなんでもないように言ったのは彼のやさしさ、フォローで、それに報いるにはがんばるしかないじゃん、できるようになるしかないよ、と切り替えて美歩は次の日もアルバイトに来た。


「おはようございます」と店に入ると勇翔は寝ぼけた顔で客席の椅子を整えていて「おはよう」と言いながらあくびする。後頭部に派手な寝癖がついている。髪は営業中バンダナで覆ってしまうので勇翔はそのまま気にしなかった。


ランチタイムは昨日と同じくらい忙しく、しかし美歩は昨日より慣れた気がする。店と厨房をムダに往復するのは確実に減ったし、ミスも減った気がした。


休憩はまた2時半で美歩がトイレに行き用を足したあと店に戻ると先に賄いを食べ終えた勇翔は客席の椅子を4脚ならべて横になっていた。バンダナを広げて顔にかけ動かない。


寝ているのか、寝ていなくても寝不足らしい、と美歩は声をかけずに「いただきます」と小さく言って賄いを食べた。一緒にいても勇翔が会話を望んでないのが寂しくつまらない。勇翔とはまだろくに話してなかった。昨日話したのは勇翔の年齢。25歳。早生まれで誕生日は1月10日。美歩が質問してリサーチできたのはそれくらいだった。あとは勇翔に聞かれて美歩の大学の話。


「食べてすぐ寝ると牛になりますよ」と美歩は言ってみる。眠っていたら聞こえないと思ったがダメ元だった。


「モ~」とバンダナの下から勇翔の鳴き真似が聞こえ、美歩は驚いたが機嫌が直りニヤニヤしながら賄いを食べた。

11月9日に電子書籍を発売しました。こちら[ https://novelsofkatara.web.fc2.com/amazon/enoshima.html ]から購入サイトにお進みいただけます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ