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贄の羊は狼喰らい

作者:庵原のどか
得体の知れぬ神を半ば盲目的に信仰するカルト教団。その教祖の子であり生贄として産まれ神の糧として育てられた15歳の少女は、目の前の俗世離れした少年を無機質な眼で見つめ尋ねる。「貴方が、私を喰らってくださる神様ですか?」けれど少年は首を横に振り、自分は神の落ち零れなのだと告げた。そして、君を助けることはできないけれど、救うことならできるよ――とも。贄の少女は死に損ない、自身の生きる価値と意味を失くし――再び目覚めたのは、神の不在によって滅びかけた世界だった。【異世界ラブファンタジー。主人公至上主義、逆ハー上等という方のみの御閲覧をお勧めします】
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