表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都市伝説 Reboot  作者: UGM
12/20

VSババア

ある走り屋がいた


「おい ○峠に行ってちょっと走ってみ 面白いモノが見れるぞwww」


と同じ走り屋の知人に言われ 興味本位で彼は峠へと向かった


第12話「VSババア」


「ここか・・・」


彼は例の峠にたどり着く 他の場所と何ら変わらない 普通の場所だった


「ここで何が見れるってんだよ ま 走ってみますか」


男は車を走らせる


しばらく走らせていると バックミラーに影が映った

その影は 猛スピードで迫ってくる


「なんだあれは!」


やがて 影が彼の車と並ぶ それはなんと老婆だった


老婆は車と並走し 彼の方を向いてこう言った


「ハッ! 最近の若いのは遅いのう! ヌハハハハハ」


この一言が彼の闘争心に火をつける


「なんだとババア! ぜってーチギッてやる!」


男はアクセルを踏み込む


ブロロロロロロ!!


「どうだ!!」


「ヌハハハハ 血の気の多い若造よ! まだまだぁ!」


老婆は原理不明の加速で車に追いつく


この老婆は明らかに普通の人間ではない だがそんなことは彼には関係なかった


走り屋として勝負を挑まれた ならば挑み 


「勝つだけだ!!」


ブロロロロロロ


どんどん加速していく車 だが 老婆も負けじと追い付いてくる


「いいのか若造! そのままでは事故するぞ!」


その言葉で彼はハッと我に返る

キキキキキー ギャギャギャ


急なカーブをガードレール衝突寸前の所で避ける


「危な・・・ そうか 熱くなってばかりではダメだな だがなぁ!ババア お前には負けん!」


ブロロロロロロ

ダダダダダダダ


「喰らえ!」


老婆はどこから持ってきたか 大きめの石を取り出し 車めがけて投げまくる


「うわっ!」

ギャギャギャ 


彼は自分でも信じられない程の反射神経でそれを回避した


「やめろ! まだローン残ってんだぞ!」


「カーッカッカッカッ!!」


老婆は笑いながら物凄いスピードで抜き去る


「は 速い! くっそ負けるか うおおおおおお! トップスピード!」


男はアクセルを目一杯踏み込む


が 老婆には追いつけない


「カーッカッカッカッ!!」


「あんのババア!!」


その時 後ろから別の人影が迫る


「若いの すぐ速度を緩めて 止まれ!」


「え?」


ギャギャギャギャ キイイイイイイイ!!


ブゥン!


後方から何かが前方を走る老婆めがけて投げられる

そしてそれはなんと老婆に命中 老婆はその場で膝をついた


「何を投げたんだ?」


車で寄ってみる


投げられたのはバスケットボールだった




「ばっかもーん! 他所の人にまた迷惑をかけおって!」


老爺が後ろから現れ 老婆に叱りつける


「やかましいわジジイ ほんの余興じゃ!」


「余興でも何でも事故のもとになるじゃろうが!」


「そうだ危ないぞババア!」

この勢い(?)に乗り彼も叫ぶ


が老爺に恐ろしい形相で睨まれ

「アンタもアンタじゃ! このババアにそそのかされて勝負なぞ!! 反省せい!」


 お叱りを受ける 確かに勝負に乗ってしまった彼にも落ち度はある


「・・・」


もちろん言い返す事が出来なかった



「さあ もう帰るぞ!」

「フンッ! 若造 勝負は預けたぞ!」

「婆さん!!」 


老婆は老爺に引きずられながら消えていった



「何だったんだ」


起きたことがよくわからないまま彼は家路についた


後日


彼は知人に例の峠で起きたことを話す


「え? 爺さんもいたの?」


「いた 婆さんが叱られて消えていった」


「そうか 俺は勝負に乗らなかったからな お前乗ったんだww 度胸あるねぇ

 事故るかもしれないのにさぁww」



どうやら 老爺の姿を見たのは自分だけらしい

が あの老爺が止めなければ今頃自分は と思うと悪寒が走った


と同時に峠で変なものを見ても 勝負をしないことを心に誓ったのであった




4話同様 勢いで書きました


反省するところはそこじゃないですね 交通ルールは守りましょう


ちなみに老爺の方はドリブルババアという妖怪(?)がモチーフです




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ