「三角のルール」
『三角関係』
それは女1と女2が男1のことが好きという矢印と女1と女2がライバルであるという矢印によってできる三角形の関係のことを言う。
しかし!ラブコメと現実は違う!現実は女1が女2のことが好きという矢印と女2が男1のことを、男1が女1のことを好きという矢印によってつくられる三角形の関係である!ということを昨日彼、菰田 太智は知った。
@昨日
「好きです。付き合ってください!」
「ごめんなさい」
僕、菰田 太智は今人生初の告白を受けてそれをフった。
相手は自分の学年で一番かわいいと言われる一条 鈴さん。
可愛いだけでなく文武両道でもありこの前は陸上の100メートルハードルで全日本大会行ったとかで表彰されていた。
そんな彼女の告白を振ったのには理由がある。
@今
「菰田!鈴ちゃんフったって本気!?」
「ちょ!?近いです!!栗田先輩」
机に手をついて身を乗り出してくる先輩。僕が一条さんの告白をフった理由の人である先輩である。
本名、栗田 舞。
僕は何を隠そう彼女のことが好きなのである。
でも、現実はそう簡単にはいかない。
「で、本当にフったわけ?」
「はい、、、」
「あーあ、菰田は人生最大の告白を棒に振っちゃったわけか」
「いや、人生最大ってわけじゃ」
「イーや、人生最大だね、あの鈴ちゃん彼の告白だよ!?容姿端麗、文武両道、フる理由なんてどこにもないだろうに」
こんな感じで先輩は一条さんのことしか話さないのだ。
今日の一条さんどうだった?とかそんな感じで、
「にしても一条さんかわいそう。昨日とか絶対泣いてるよ」
「いや、さすがにそれはないでしょ、、、」
「そんなことありますよ?菰田君?」
急に背後から声がして振り返るとそこには一条さんがいた。
昨日の今日なわけだから自分としては普通に気まずいんだけど
「私結構本気だったんですよ?」
彼女はそんな気まずさなんて何も感じてないように話しかけてくる。
「うーわ、こんな可愛い乙女を振るとかサイてー」
「先輩は静かにしててください!」
茶々をここぞとばかりに入れてくる先輩に静かにしてもらってから話を続ける。
「あの、何でここに?」
「帰るときにカフェテリアの窓から菰田君の姿が見えたので来ちゃいました!」
「来ちゃいましたって、大丈夫なの?」
「大丈夫とは?」
「いや、こんなの誰かに見られたら何言われるかわかんないよ?」
「菰田変人だもんね~」
「先輩!」
「あ、そんなことなら大丈夫ですよ?私にとってはいいことしかないので」
いいことしかないってマジかよ、、
「たは~菰田、今からでも遅くないよ、今からでもお付き合いさせてもらいなよ」
「いや、あの、」
「栗田先輩ですよね?」
さすがになんて答えればいいのかわからないことを察したのか一条さんは話題を変えてくる。
「うんあってるよ~」
「RINEつなぎません?」
「ふぇ!?いいの?」
「菰田君のこともっと教えてください!」
「は、はい~」
「じゃあね、菰田君」
そういって彼女は去ってく。
先輩はRINEを眺めながら「一条さんのLINEだー」とにやにやしている始末。
なんか悲しくなってきた。
自分は彼女のRINE以下ということか、、、
「先輩、僕たちも帰りますよ」
そんなこといつまで考えてていてもしょうがないので考えないようにして席を立つ
「先輩?」
「っ」
にやにやとだらしない顔の先輩は自分の世界に入っているようで、その笑顔は底なしの可愛さを放っていた。




