第15話 絶望
ライル視点でピースケ達到着前です
別視点書くのはじめてなので大変でした
15話:絶望
sideライル~
状況は最悪と言ってよかった、スタンピードが発生したのはわずか2日前であり数は500体程と予想されていた。
2日前。。。
「ガウェイン団長、第2騎士団250名出発準備が整いました!物資の確認と食料、ダンジョン内での魔石ランプも準備済みです」
「そうか、、今回は何か嫌な予感がする。準備は怠るなと通達してくれ」
「…了解しました」
魔物500に対して仮にも騎士が250居て負けることなどないだろう、騎士1人で魔物2体倒すなど余裕なことだ、物資は変えずに騎士団全体に気をつけろと言うだけで問題ないだろう。
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あれがまずかった。。しっかり団長の予感を信じて過剰に準備をしても責められることは無かったというのに、最初から冒険者にも依頼をしてその場でも人数を増やしていれば、こんな甚大な被害もでなかっただろう。
「いてぇ、うでが。。」
「おい!しっかりしろ!くそっ!ポーションはねぇのか!回復魔法でもいい!」
「俺はここでしぬのか。。」
ポーションはとっくに底を尽きているが士気のためにそれを伝えることはできない、回復魔法を使える神官も魔力枯渇で倒れている。
「くそ!」
「ライルさん!」
「なんだ!」
「っ!すみません!ガウェイン第2騎士団長がお呼びです!」
「す、すまない。わかった、戻ってくれ」
「失礼します!」
自分でも分かりすぎるほどに焦っている自覚はある。テントに着くまでに落ち着こう。。
テントに入ると私が最後だったようで、ガウェイン団長、救護班、輸送班、戦闘指揮の代表が既に座っていた。。
「ライル、空いてるところに座ってくれ早速会議を始める」
「はい。。」
「まず救護班、報告を」
「現在分かってる死亡者数は40名、重傷者138名、残りもほぼ全員軽傷をおってます。。ポーションはもうハイヒールポーションが5本のみ、神官は全員魔力枯渇で寝ています。」
「輸送班、報告を」
「輸送量に余裕があるので数名を戦闘班に回しています。ただ最前線では副団長と高ランク冒険者が抑えてる状態でポーションが足りてません」
「そうか。戦闘班に回してくれたのはいい判断だ、助かる」
「戦闘指揮班、報告を」
「直接戦闘をおこなってるものは60名程、全員軽度の傷をおっています副団長の指示で重傷になる前に後方に下げるように指示を受けてます。敵はまだ終わりが見えず現在の討伐数は確認できる範囲で1000体を超えるところです。。夜に交代する為に休んでいるものも十分な休息は取れていません。。」
「おそらくポーションが王都から来るのを見越して後方に下げてるんだろう。。」
「ライル文官長、報告を」
「。。はい。物資についてですが、ポーションが底を尽きましたが士気のために広めていません、食料には余剰があります。。王都のポーションは既に何度も要請したのでもう王都からの輸送も期待はできません。。冒険者ギルドへの要請はしましたがこれ以上の人数は動員できないそうです。」
「そうか。。」
「ガウェイン団長。すみません私が最初に」
「ライル。言わなくていい。お前だけが悪い訳では無い」
「。。。。」
会議の内容は絶望の一言であった。。
絶望やね




