57話『明かされる真実』
《ガーネット》
瞼をゆっくりと開くと、雪乃の視界には見慣れない天井があった。汚れひとつない、真っ白で清潔な天井だ。
ここはどこだろうか。
そんな疑問を浮かべながら体を起こそうとすると、腰あたりの横腹に強い痛みを感じた。これには思わず顔を歪める。
その激しく鋭い痛みがキッカケで、雪乃の霧かかった記憶に晴れ間が射し始めた。雪乃は断片的にだが、自身に起こった出来事を思い出し始めたのだ。
一つは、巳空に襲撃を受けたこと。
一つは、その逃走中に撃たれたこと。
一つは、海音が背負って逃げてくれたこと。
しかしここから、雪乃の記憶は途切れていた。どうやら気を失ってしまっていたようだ。我ながら何とも情けない話だ。
当時を繰り返し思い出す度、凶弾の傷が疼く。自身の患者服の下を見ると、その傷口には何重にも包帯が巻かれている。余りにも大袈裟のようにも感じたが、実際にそれ程の傷を受けたのだろう。
雪乃は現在置かれた状況を渋々受け止めると、窓の外に視線を移した。
外ではもう夕日が沈み始め、空は茜色に染まっている。夕日に照らされて目が醒めるといった状況が、以前にもあったな………とやや郷愁に似た感情を受ける。
しかし、もう一つ雪乃にとっては驚くべき点があった。それは、“気を失ったのは夜中だった”ということだ。そして今はどう見ても夕方。
つまり、ほぼ丸一日気を失っていたということになる。まさかこんな事になるとは、全くもって想像していなかった。雪乃は一人、静かな病室で頭を抱えた。
そんな時、病室の扉が開く音が聞こえた。
「………お、やっと目が覚めたか。」
声の正体は、今更姿を見なくてもよく知っている人物だった。雪乃はその声の方向へ顔を向けると、「おはよう」と呟いた。
すると裕仁も明るい笑みを浮かべると、「おそよう」と言い返した。
彼もまた、体の至る所に包帯やガーゼが見受けられる。恐らく入院には至らなかったものの、一応病院に通っている、と言ったところだろうか。彼は手に、数個の林檎を入れたビニール袋を持っている。どうやら丁度治療が終わって、お見舞いに来てくれたのだろう。
雪乃は早速、彼にとある疑問を尋ねた。
「早速で悪いけど、今日は何日?」
すると裕仁は悪戯っぽく軽く微笑んで、
「22日だ。喜べ、明日からはやりたい放題の高2の夏休みだ。」
と答えた。
その言葉を聞いて、雪乃は驚きを隠せなかった。
それもそのはず、雪乃の記憶が途切れてから丸2日経っている。少々信じられないが、裕仁がスマートフォンで日付を見せてくれる。疑わしげに見つめる雪乃に、裕仁は苦笑を浮かべた。
「別に何も細工なんてしてないよ。」
それでも雪乃は、未だに信じられないといったように裕仁のスマートフォンを凝視する。
「うそ……。」
その反応が少し面白かったようで、裕仁は少し笑いながら、
「本当だ。」
と短く答えた。
それから雪乃は、すぐに別の質問に切り替えた。
「ってことは、やっぱり私は学校では欠席扱いなのよね? 無遅刻無欠席記録が潰れちゃったわ。」
「はぁ? お前いつも遅刻ギリギリの癖によく言えたもんだな。」
雪乃の発言に、裕仁はいつもの調子で冗談めかしく噛み付く。雪乃も普段通り、怯むことなく言い返した。
「“遅刻王”の貴方に言われたくないわね。ほら、生徒部に遅刻指導で呼び出されたこともあるでしょう?」
「ほんと、体が弱ってても口だけは元気だな。」
裕仁は少々呆れたように言うと、持ってきたビニール袋を近くの台の上に置いた。そんな裕仁に対し、雪乃はふふんと得意げな表情を浮かべた。
そんなやりとりを一通り終えた後、裕仁は少し言いにくそうに学校での現状を話してくれた。
「……一応学校では、お前は通り魔に襲われたことになってるらしい。やっぱり、ゲームの事はみんな知らないし、知る権利も無いみたいだ。」
「………そう。ま、分かりきってたけど。」
少し気がかりを感じる裕仁に対し、雪乃は飄々とその現実を受け入れた。ルール説明にもあった通り、ゲームで行われた殺傷行為は罪に問われない。それどころか、世間の明るみにも出ないのだ。強大な権力で揉み消されている事に、まず間違いないだろう。
裕仁も腕や顔に貼られたガーゼを見せて、
「俺の傷は適当に“階段から転げ落ちた”って事にしといたよ。何も知らねぇとはいえ、“ダセェ”って大爆笑されたのには腹が立ったけどな。」
と苦笑を浮かべながら言った。
確かに何も知らない者からすれば、それはダサいと笑って済ます事が出来るのだろう。しかし当の本人からすれば、それは矢張り非常に腹立たしいことだろう。
「こっちは命賭けて闘ってるんだ」と言っても誰も信じはしないだろう。それどころか、厨二扱いされて更に爆笑を誘うのがオチだ。
雪乃達は、この世界の裏側を体験してしまっているのだ。悲しい事だが、表側で生きる人々には到底理解はされないだろう。
だからだろうか。今なら崩れ落ちそうなほど惨憺な状況も、胸が張り裂けそうなほどの悲壮感も、強く裕仁と共感できる。寧ろ、彼としかこの苦しみは分かち合えないのだ。
「………そういえば、涼太は大丈夫なの?」
雪乃は、少し心配そうに聞いた。裕仁と雪乃が駆けつけた時には、彼は既に流血して倒れていた。今回の戦いで、最も負傷したのは彼だ。挙げ句の果てに、宝石まで奪われてしまった。だが、責めるなんて感情は一切湧かなかった。
彼は言葉通りその身を捨ててでも、海音を守ってくれたのだ。感謝の念しか浮かばない。
先程までは自分の事で精一杯だったが、雪乃はふと涼太の存在を思い出したのだ。
彼には一言でも二言でも、この世にあるありとあらゆる言葉を使ってお礼をしなければならない。
しかし、裕仁の表情は深刻なものだった。
「いや、それがだな………。」
裕仁は、バツが悪そうにそう口にした。
そして手をポケットにそっと入れて、暫く口を噤む。
目線をそらし、顔を伏せ、雪乃と目を合わせないようにした。彼のその態度で、恐らく大凡の想像はつくだろう。
「涼太は……………」
そう裕仁が言いかけたのと同時に、雪乃は
「いや、そういうのはいいから。」
とバッサリ裕仁の言葉を切った。
すると裕仁は諦めたように、ケロっとした表情に戻った。
「………バレた?」
雪乃は呆れたように溜息をつくと、
「貴方はそういった嘘をつく時、必ず“利き手をポケットに入れる”のよ。」
裕仁は引き攣った笑みを零し、正直に涼太の容体について話し始めた。
「………涼太はまだ寝てるよ。でも、やばかったのは本当だ。もう少し遅かったら危なかったって医者が言ってたよ。ただ、命に別状は無いみたいだ。運良く臓器を外れてたらしい。」
裕仁は良かった良かった、と一件落着のような雰囲気を醸し出していた。まぁ、無事なら良かった、と雪乃も取り敢えずは落ち着いた。
「それで、海音は?」
裕仁はまたもや深刻そうな表情で、
「実はだな…………。」
と話を切り出した。
雪乃は面倒臭そうに、裕仁の“癖”を指摘した。
「もう一つ言っとくわ。貴方はポケットという手のやり場がなくなったら、次は“鼻”を触るの。」
裕仁は流石に少し引いたようで、恐れるような目で雪乃を見た。最早、裕仁の嘘は雪乃に微塵も通用しなくなっていた。
「………いや、怖えよ。」
そう呟いた裕仁に雪乃は微笑を浮かべ、優しく笑いかけた。しかし、その笑みには冷たい、仮面のような女子特有の表情が埋め込まれていた。
「女子って案外怖いのよ?」
違いねぇ、と裕仁は乾いた笑みを零した。
「海音は夜抜け出してた事が親にバレたようでな、暫くは当分外出禁止みたいだぜ? 泣いて謝ってる様子が目に浮かぶよ。」
そう言って笑うと、裕仁はスマートフォンの海音とのメッセージ画面を見せた。そこには、
『お母さんとお姉ちゃんに夜に外出してたのがバレちゃった。その所為で『外でちゃダメ』って怒られてさ、お見舞いもいけそうにないんだ。だから、雪乃と涼太にーちゃんに、私の分もちゃんとお見舞いしといて(><)』
と顔文字付きで書かれていた。
雪乃は苦笑すると、いつもの海音のようで安心した。表面上だけなのかは定かではないが、この一件で傷ついたり、落ち込んでいる様子は見られなかった。
「とりあえず、元気そうで良かったわ。」
彼女もこの短期間で強くなったものだ、と雪乃は関心を抱いていた。この歳で数々の修羅場を潜り抜けた人間は、ちょっとした事ではもう折れない。海音の精神力は、既に成人の域を超えている事だろう。
雪乃は少し嬉しそうに、海音の成長を喜んでいた。本当は一人っ子の雪乃が、少し姉のような気分になって舞い上がっているだけなのだが。妹がいたなら、海音のような可愛い子が良かったな、と一人想像を膨らませていたのだ。
そんな妄想の途中で、裕仁が思い出したように雪乃に話しかけた。
「そういえば、さっきお前の母親とロビーですれ違ったぞ。」
雪乃は興味なさげに適当に返事をすると、
「なんか言ってた?」
と裕仁に聞いた。
裕仁は雪乃のベッドの近くにパイプ椅子を引き寄せると、そこに腰かけた。
「いいや、そろそろ目覚めるかもしれないから、着替えとか取りに帰るってさ。母親の勘ってすげぇな。本当に今日目覚めるなんてな。」
予知でもできるんじゃないか、と裕仁は楽しそうに笑いながら、ビニール袋から林檎を取り出した。
「まぁ、母さんには心配かけてるだろうしね………。まさか、自分の娘がこんなゲームに巻き込まれてるなんて知る由も無いでしょうし。」
そう言うと、裕仁も「まぁ、そうだよなぁ」としみじみと言った。
それから暫くは、無言が続いた。
しかしそれは気分の悪い沈黙ではなく、何だか心の安らぐ静寂だった。
耳に届くのは、林檎の皮が剥けていく音だけだった。
裕仁は器用に、林檎の皮をペティナイフで剥いていく。その様子を見ながら、雪乃はやや言いにくそうに口を開いた。
「………裕仁、あなたには“私の知ってる全て”を話すわ。」
裕仁は皮を剥きながら、雪乃に聞き返した。
「全てって、なんの?」
流石にこの文脈だと分かってもらえると思ったのだが、相手が裕仁なのを忘れていた。いざという時の決断力は高いが、それ故なのか普段は鈍感だ。一気にモードが切り替わったように、抜けた表情になる。
もっとも、常に張りつめられているよりかは幾分もマシなのだが。雪乃も彼のそういった部分には心が落ち着くような感覚を抱いていた。
その彼の対応のおかげで、固く閉ざそうとしていた口も、少し緩んで動きやすくなった気がする。今なら、隠していた事も打ち明けられる気がする。雪乃は一拍おいて、裕仁に話した。
「何って………この“宝石争奪戦”の話よ。」
すると裕仁は一通り林檎の皮を向き終えたのか、林檎を食べやすいようにカットし始める。
「まぁ、ちょっと待て。せっかく剥いたんだから食いながら話そう。」
これから雪乃は少し重たい話をするつもりだ。なのに、彼は身構えず、緊張感も感じさせない。話し手からすれば楽といえば楽なのだが、もう少し緊迫感というものが欲しいところだ。
雪乃はため息をついて、裕仁を見つめる。
「……ちなみに、病院に刃物の持ち込みは禁止だったと思うけど?」
それを聞いた裕仁は呵呵と笑い声をあげて、悪びれる様子もなく言った。
「まぁ、バレなきゃ大丈夫だ。ちゃんと持って帰るし、バレないバレない。」
それに、と裕仁は笑った。
「どうせバレても怒られんのは俺だ。病人は何も心配せずに安静に寝てな。」
雪乃は彼の楽観さに少々不安も感じたが、今は彼のいう通り安静にしておこう。裕仁は百均で用意したであろう皿に林檎を盛り付けて、そこに爪楊枝を刺した。
「さ、できたぞ。」
雪乃は有難く、林檎を口に運んで頬張る。
2日ぶりに口に含む食べ物だからか、心なしか普段口にする林檎よりも美味しく感じる。ほのかな酸味や濃い甘みが口に広がり、少し高価な林檎を食べているかのような贅沢な気分だ。しかし実際は、スーパーの林檎と値段は変わりないのだろう。
「………それで、このゲームについて教えてくれるんだったよな?」
裕仁も林檎をリスのように頬張りながら、雪乃に尋ねた。雪乃も「そうだったわね、」と軽く返事をして、林檎を喉に通すと話し始めた。
「……まず、貴方が知っているであろう事から説明すると、私は過去に“このゲームに参加したことがある”の。」
早くも二つ目のカットした林檎に爪楊枝を刺し、裕仁は口に運びながら返事をした。
「……あぁ、巳空が言ってたな。」
雪乃は少し俯き、その事実が嘘偽りないという事を告白した。
「………あいつが言った通り、私は前回の“準優勝者”らしいわ。」
ただ、“らしい”と付け加えた。
裕仁もその点に納得がいかないように、雪乃に質問をした。
「そもそも、準優勝って何だ? このゲームで勝者は“宝石を12個集めた”一人だけだろ?」
彼のいう通り、このゲームの最初の説明欄には“12個全ての宝石を集めた者が勝者”と書かれている。準優勝についての説明など一切ない。ただ、雪乃はこの事実について知っている事があった。
「……それがそうでも無いみたい。“生存者の中で、二番目に多くの宝石を集めたプレイヤー”が“準優勝”の扱いとなるらしいわ。」
それが前ゲームで知った、雪乃の握る情報のうちの一つだ。そして、これから告げる事もまた、大切な一つの情報だ。
「……最悪なことに、“優勝者”と“準優勝者”は“次回のゲームに強制参加”ってなってるらしいわ。迷惑極まりないけど。」
そう。この謎ルールがあるからこそ、雪乃はまたこのゲームに参加する羽目になってしまったのだ。
だが、今回に限ってはそれは“好都合そのもの”だったのだが………。
「その優勝者ってのが、雪乃の言ってた“あの男”って訳か。」
裕仁は過去の会話の記憶を掘り下げながら、興味深げに言った。
「そういえば、裕仁は一度も顔を合わせたことがなかったわね。」
そういえばそうだった、と雪乃は裕仁に向き直り、“あの男”の正体について話し始める。
「前大会の優勝者………それは“綴木絢成”という男……。金髪で、いかにも“不良”って感じの男よ。私は少し、あの男と因縁があるのよ。だから、準優勝という立場でこのゲームに参加できたのは、少し嬉しかった。」
雪乃は少し声色に力を込めて、普段なら絶対に口にしないような言葉を吐き捨てた。
「……あの男をこの手で地獄へ葬ってやれると思ったから。」
そういい終えると、雪乃は一度深く深呼吸をする。この間も、裕仁は顔色一つ変えずに静聴していた。雪乃が露わにした怒気すらも、真正面から受け止めてくれているようだ。
ここで、裕仁が静かに口を開いた。
「あまり聞かない方が良いのかも知れないけどよ………お前とその男の“因縁”っていうのは何だ?」
雪乃はその質問にすぐに答えようとはしなかった。既に脳内で文章としては出来上がっている。何故なら“忘れもしない出来事”だからだ。隠蔽された真相は知らなくとも、その答えは裕仁ですら知っている。だが、口にする事ができなかった。
雪乃が言い淀んでいる様子を見て、裕仁は少し頭を掻きながら
「いや……言いたくないなら別に良いよ。すまなかった。」
と謝罪の言葉を零した。
ただ、雪乃の心境としては複雑だった。
確かに、あまり話したくはない。話せばあの時の状況を、より鮮明に思い出してしまうからだ。忘れたことはないが、普段はあまり触れないようにしている弱い部分だ。雪乃が唯一抱える、心の弱点とも言える。
だが、裕仁には知っておいてもらいたい。雪乃がずっと抱えてきたこの弱点の部分を、裕仁には把握しておいて欲しい。何故なら彼だってよく知っている出来事だからだ。彼にとってもきっと、忘れ難い悲しい事件だ。だからこそ、その事件の“真実”を知ってもらいたい。知っておいて欲しい。
雪乃は決心したように裕仁を見ると、重々しく口を開けた。
「いいえ、“全てを話す”と言ったのは私の方………。もちろん話すわ。」
裕仁には雪乃が無理をしているように見えたらしく、心配するような表情を浮かべていた。だが雪乃は負の感情をねじ伏せて、目を凛と開いた。
「……前回のゲームが、いつ行われたか知ってる?」
雪乃はそう、裕仁に簡単に問いかけた。
しかし、ものの数秒で裕仁は首を横に振った。
それは当然だ。裕仁は知るはずが無い。理由は単純で明快。裕仁は前大会のプレイヤーに選ばれていないからだ。
雪乃は裕仁がギブアップした瞬間、問いの答えを速やかに発表した。
「前回のゲームが起こったのは三年前………。私達がちょうど、中学二年生の頃よ。」
しかし裕仁はあまりしっくりこないようで、
「……この質問と、俺の質問にどう関係してくるんだ?」
と雪乃に疑問を投げかけた。分からないとすぐに答えを求めるところも、裕仁の癖だ。
雪乃は「そう慌てないで」と裕仁を宥め、また裕仁に質問をする。雪乃としては、この質問で理解してほしいところだ。
「私達が中学二年生の時………。何があったか、覚えてる?」
そう聞いて、流石の鈍感な裕仁も何かを察したように声を上げた。
「それって………もしかして………?」
裕仁にとっても、この出来事は忘れられないはずだ。というよりも、当時の同級生全員が、忘却の彼方へ追いやることのできない、悲しい事件だ。
雪乃は暫く口を噤み、静寂の時が流れ出す。数秒程度の沈黙だろうが、雪乃にとってその感覚はとても長く感じた。それ程までにこの病室は静かで、はたまたシリアスな雰囲気が充満している。今にも換気が必要なほど、この室内には緊迫した空気が張りつめている。その窮屈感が、雪乃の心を圧迫する。
だが、雪乃が話さなくては何も始まらない。
雪乃が話すと言ったのだ。その発言を最後まで突き通す義務が雪乃にはある。
雪乃はもう一度深呼吸をすると、覚悟を決めたように唇を動かした。
「そう……… “友絵が死んだ”のも、このゲームの所為なのよ。」




