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ある日突然に0103

王城へと登城する為に伯爵家の馬車にて王都を移動した訳だが…

ハッキリ言って伯爵家の馬車は目立ちますねぇ、ええ。

カッポ、カッポと蹄鉄が石畳を叩く音が軽快に響くが車輪が軋んだりカラガラと不快な音を立てる事は無い。

非常に静かに進む馬車が軽快な歩みを進める白馬に牽かれて行くのは優雅に見えるそうな。

まぁ…純白っうかパール色に輝く馬車の車体は金で縁取られ厭味なくエレガントに映えるのだとか。

昨日は宰相様と話しながらだったし、パーン様や天邪鬼様の襲来もあったりな。

だから街中での噂話は俺の耳へは届いてなかった訳だが…

本日の様に1人馬車に揺られていると、街中の喧騒に馬車への感想が混じっているのがねぇ。

言っている方は何気なくなのだろうが…噂されている馬車に乗っている当事者たる俺は…非常に恥かちいれしゅ。

そんな、こそばゆい様な…くすぐったい様な…そんな道程を経て、漸く城へと辿り着きやした。

なんかさぁ…晒された気分でやんすよ、俺。

なんの罰ゲームなんさぁ、ふぅ。

そんな感じで城へと到り、馬車から下車ってな。

降りたら迎えの者が待機しており、俺をエスコートしてくれる。

っか…俺が姿を現したら…ざわ、ザワザワってな。

なんかあったか?

不思議に思い辺りを見回すが…皆さん、俺を注目されている模様。

え~っとぉ…一体、これはぁっ?

「あのぉ~」っと、出迎えの執事へと声をな。

「何で御座いましょうや?」っと俺の声掛けへと応える執事たん。

「いや、そのですね。

 何だか(ワタクシ)を皆さんが注目されている様に思えるのですが…

 何か変な所がありますか?」

思わず自分の身形を確認してみるが…別に朝チェックしたのと変わりは無いと思うのだが…はて?

そう尋ねると執事殿が戸惑った様にな。

「無礼となるやもしれませぬが…」

んっ?何ぞ?

「ガリル様は男性にて姫様のご婚約者であらさられると存じております」

ま、そうだよねぇ~本人の意思がガン無視にて強制的にだけどさぁ。

けどぉ…何が言いたいのぉチミィ~?

「ですが本日の御召し物と御髪(オグシ)にて非常に美しく高貴に見えまして…

 その為、ガリル様が殿方であるのに女神の如き身姿にて戸惑っておる様ですなぁ」

へっ?

あ、ああ…本日のぉ、俺様衣装を、思い出すぅっ。

っか、やっぱぁっ、おんにゃの子に見えるってかぁ?

拝啓、お袋様ぁ…矢張り、この衣装…ダメやん。

内心にてクリティカルダメージを痛恨の一撃にて喰らいながらも静々と歩いて移動な。

いや、内心にてサメザメと泣いていてもだぁっ、貴族、それも伯爵様の御曹司たる俺様は優雅に振舞わねばなんねぇ~のよねぇ。

なに、この拷問、ひどすぅっ!

そんな事はあったが…まぁ、取り合えずはスルーってな。

この位の事はスルー出来ねば貴族なんざ遣ってらんねぇーってばよぉ。

そんな心の傷を隠しながら謁見の間へと。

陛下へと謁見っと、相成った訳だが…

「ガリルよ、大儀である。

 ただ…そなた…もしや、女子(オナゴ)であったかぁっ!」

いや、違うからねぇっ!そして女装趣味でも無いからねぇっ!

「いえ陛下、(ワタクシ)は、れっきとした男児に御座います」ったらさぁ。

「む、ではぁ女装癖でもあるのかや?」

違うからねっ!

「いえ、コレは母の見立てで御座いまして」

うむ、顔で笑って心で泣いて…分かってよぉ、陛下ぁっ。

いや、陛下も何か悟って下さったのだろうな。

哀れむ様に俺を見て下さっているが…哀れむ位なら何とかしてくれぇっだっ!

っかファラール姫さぁ…

「ガリル様、きれぇ~」って俺をウットリと愛でないで頂きたい。

美幼女な貴方に、それをされると何気にダメージがデカイでごぜーやすでなぁ、ぐっすん。

っかぁ!話しは俺の身形の事じゃねぇっ!

「陛下、本日の謁見は昨日に言上させて頂きました転移魔方陣についてで御座います。

 お話しさせて頂いて宜しゅう御座いますや?」

俺が尋ねると…

「おぅおぅ、そうであったな、して首尾はどうであるかのぅ?」

いや、あ~たぁ、絶対に忘れてたやろ?

ま、え~けどね。

「転移魔方陣を降臨界へ設置する件は承認を得ております。

 彼方へは既に設置済みで御座いますれば、後は此方へと設置するのみとなっておりまする」

そう言上申し上げると、陛下は満足そうにウムウムと頷いている。

そして俺へと御言葉な。

「それは大儀であった。

 城への転移陣の設置であるが、転移陣を設置する専用の部屋を設けてあるでな。

 その部屋へ案内する故に、その部屋へ転移陣を設置して欲しいのじゃよ」

そう陛下の(イラ)えを受け俺は転移陣の設置を受諾する。

そして執事の案内にて再度移動となる訳さ、これがな。

では、転移陣を設置しますかねぇ。

っう訳でぇ、執事さんの案内にて謁見室より移動とな。

区画的には王族専用のフロアーっとなる訳でぇ、本来は王族以外の立ち入りは行えない場所となる。

まぁ、近衛や近習たる執事やメイドは立ち入っているけどな。

無論、そこへと立ち入る間を何箇所かの検閲ポイントが隔てている。

その検閲を潜り抜けねば辿り着く事は出来ない訳だが…

俺は完全にフリーパスっとなっておりやした。

あんるぇ?

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