表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

序章

「成人してもまだ、か」


手に昼頃受け取った手紙を持ち、布団の上で小さく溢す。


数日前に18の誕生日を迎え、ついに隣国へと考えていたヘルマ。

しかしながら、少し前から戦争が激化し始め、簡単には国を行き来する事ができない状況にあった。


(ウチの街は随分と遠いから戦火は及ばないだろうけど…彼女はどうやらそうじゃないみたいだしな)


暗い顔のままランプの灯りに照らされたベッドの上に座り、手紙の封を切る。


「いつまでも待たせちゃいられないよな…」


かつて約束をした少女の顔を浮かべながらも、その声で文字を再生していく。


『お元気ですか?

この手紙が届く頃には誕生日を迎えている頃かと思います。


大きくなりましたね、なんて。

成長した姿を早く見てみたいと思うところですが、どうも立場がそれを許しては貰えないようです。

国同士の関係は悪化の道を進むばかり、私達とは真逆ですね?


はあ、早く会いたくて仕方がないです。

最近は毎日あなたの事を考えては、早く会いたくて仕方がないのです。


ですが、このままではまだしばらくは話す事すらできません。

もう限界だと感じています。


ですので』


「今、」


声が聞こえた。

知らない人の声が。

自分しか居ないはずの部屋に、声が。


「会いに!」


部屋の天井を見上げる。

そこには、何だか”四角に空間を切り取った”ような。


「来てしまいました!」


そこから、豪華な服に身を包んだ。

如何にも貴族かのような。

あの少女が成長したかのような姿をした女性が。


飛び込んで来た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ