表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白き死神の挽歌(エレジー) ——極寒のコッラ、五〇五の墓標  作者: beens
第3章 氷点下の決闘

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/20

第15話 不死身の男

 ソ連兵たちが安堵のため息をつこうとした、その時。

 

 雪と泥にまみれた瓦礫の山が、モゾリと動いた。

 

「ひっ……!」

 兵士が悲鳴を上げる間もなく、そこから一本の銃身が突き出された。

 

 ――ターン。

 

 至近距離からの一撃。先頭の兵士が吹き飛ぶ。

 

「お、お化けだ! 幽霊だ!」

 パニックに陥ったソ連兵たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。

 

 瓦礫の中から這い出してきたのは、煤だらけになったシモ・ヘイヘだった。

 耳からは血が流れ、軍服はボロボロだったが、その目はまだ死んでいなかった。

 彼はライフルを杖代わりにして立ち上がり、逃げていく敵の背中を見据えた。

 

「……ここは俺の庭だ。勝手に入ってくるな」

 

 この日以降、ソ連兵の間で囁かれる「白い死神」の噂は、伝説から神話へと変わった。

 彼は弾丸でも死なない。砲撃でも死なない。

 もはや人間ではない。この森が具現化した怒りそのものなのだ、と。

 だが、シモの肉体は限界に近づいていた。

 連日の戦闘、極寒、そして不眠。

 彼を支えていたのは、故郷への愛着と、義務感だけだった。

 そして、運命の3月6日が、刻一刻と迫っていた。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

読者の皆様の応援のおかげで、ここまで書き進めることができています。

もし「続編が気になる!」「応援してるぞ!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや、星での評価で応援をいただけないでしょうか。

皆様のポイントが、ランキングを駆け上がる原動力となります!

これからも熱い展開をお届けします!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ