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圭太君へ                          一九九五年四月一五日

お手紙ありがとう。僕のことについてあんなに考えてくれてありがとう。自分の考え方が他の人から見てどううつるのかということはすごく興味があることだし、これからもどんどん聞かせてくれたらうれしいです。でも、君の意見を聞いて、僕が変わるということはあんまりきたいしないでほしい。僕の目には周りの同級生も大人も、周囲の人の意見にけんきょになってしたがっているふうには見えないから、僕だけが人にしたがう態度を取るべきとは思わないし、それがふつうで、出来うる限りの我を通すのがたいていの人間がとる姿勢だと思っている。だから僕は人の意見に好き心から耳をかたむけても、それを自分自身に活かすべきとは思っていない。君の言う通り僕は「僕は対外的にはめんどうくさい人間じゃない」と思っている。周りの人間が案外僕の心の中と現実の態度との違いを気にしているという事も知っている。でも、だからどうなんだと僕は思う。周囲に対して最低限のれいぎは守って、与えられたぎむをこなせば、あとの心の内は人の勝手じゃないかと思う。そこまで踏み込んで口を出す権利は他人にはないよ。でも、君の手紙は僕に対して何かを命令したり、強制するものじゃなかったから、つまり「ぼくはこう思うけれど、最終的にはどうするかは君の自由だよ」という形を取っていたから、別に腹を立てたりいきどおったりしていないから安心して。むしろ、そういう意見はどんどん聞きたい。それと、確かに僕は大方の人に対しては心を開く価値を感じていない。僕はごうまんかもね。でも、心をひらくことにぎむなんかないと思う。だから「心を開け」と言わんばかりに干渉してくる人たちは僕にするとしごく迷惑だ。「素直になりなさい」とはよく聞く言葉だけれど、そりゃいいことかも知れないが、ぎむでもなんでもない。マナーでも社会きはんでもない。要するに素直にしてようがしてないがは僕の勝手だ。僕は別に人として立派な人間になりたいわけではないんだ。僕は自由になりたい。

                                  仁以千絵より


ps.僕は偉い人の伝記を最近よく読むんだ。ディズニーとかエジソンとか。他にはアルセーヌ・ルパンシリーズかな。犯人がわから描いたすいり小説が僕は好きなんだ。


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