第50話 決勝トーナメント準決勝
前回の荒すぎるあらすじ
元勝利
奏勝利
以上!
私の1ヶ月の挑戦、達成できませんでしたw
本当に申し訳ありません
やはり私に一週間に一話掲載は無謀だったようです
次回からは今まで通りなかなか掲載できなくなると思います
申し訳ありません
それでは本編をどうぞ
準決勝
第一試合
元VSロレンサス
第二試合
メリオラVS奏
レフェリー
「さぁ残す試合はあと3試合!次は元選手VSロレンサス選手の試合です。それでは参りましょう!スタンバイ!バトルスタート!」
ロレンサス
「あんたには小細工は通用しないだろうからな、一瞬で終わらせてもらうぞ」
ロレンサスが空をなでると元の姿が消え、次の瞬間場外に姿が現れた。
レフェリー
「あーっと!ロレンサス選手の使用したスキル『ワープ』によって元選手を場外へワープさせた!これは元選手場外負けか?」
しかし、元は場外に落ちる寸前に空中にとどまり、逆に宙に浮いた。
ロレンサス
「な、に!?」
レフェリー
「あーっと!これはまさに『フライ』のスキル!!空を自在に飛びまわれるスキルだー!!」
元
「いや、これはスキルじゃない。俺は今自分の属性魔法を体に纏い、自身ごと属性魔法を操作しているだけだ。」
元はステージ上に戻り、ロレンサスの方へ近づき格闘戦を仕掛けた。
ロレンサスもそれに応戦している。
しかし、どちらかといえばロレンサスは防戦一方といった感じで、不意に元に投げ飛ばされた。
ロレンサスは場外へ吸い寄せられる、が、ロレンサスはワープのスキルを使用しステージ上に戻ってきた。
ロレンサス
「ハジメ、やはり強いな。まさかここでこれを使うことになるとは思わなかったが、致し方ない」
ロレンサスが意味深な発言をするとロレンサスを青いオーラが包み込む。
そのオーラは一般人である観客の目にも見えるほどだ。
レフェリー
「何でしょうこの魔力は!ロレンサス選手を包み込むオーラが私の目にも見て取れます!」
ロレンサスは右手を上げ、指を鳴らした。
ロレンサス
「『ストップ』」
ロレンサスの掛け声と共に会場は時間が止まったように静まり返っていた。
ロレンサス
「ストップ成功、ふーっ、やはりストップは魔力の消耗が激しいな…手早く済ませないと」
ロレンサスは元を場外へ運ぼうと手を伸ばす。
ロレンサスの手が元に触れる直前、ロレンサスの腕を元が掴んだ。
ロレンサス
「!?なぜ、なぜ動ける!?このスキルは俺以外の時間の進みを完全に止める技、お前は動けるはず無いんだ!!…また属性魔法で何かしたのか!?」
元
「いや、違う。流石にこのスキルは属性だけじゃどうしようも無かった。だからスキルを使わせてもらった」
元がそう言うとロレンサスがその場に崩れた。
ロレンサス
「はぁ、はぁ、…もう、時間が無いようだ。もうすぐ…俺の魔力が、尽きる。俺の負けだ。…ひとつ聞かせてくれ、お前のスキルは何だ?」
元
「…今使った俺のスキルは『零』。あらゆる物事を零の状態にする。例えばお前のスキルに対してならストップの効果が俺に適応したとき、その効果が適応する寸前を零の地点とし、その時点に戻す。ただし俺のこのスキルには制限がある。今の俺はこのスキルを一週間に二度までしか使えない」
元が言い終えると周囲に声が戻り時間が動き出した。
ロレンサス
「す、すまない、俺の頭だけじゃいまいちピンと来ない。もう少し詳しく教えてくれないか?」
元
「そうだな、簡単に言えば自分の好きな時間に好きなタイミングで好きな条件で移動できる。過去へも未来へも」
ロレンサス
「…そうか、答えてくれてありがとう。…レフェリー!降参、俺の負けだ!」
レフェリー
「ロレンサス選手降参、よって勝者ハジメ選手!しかし何が起こったのでしょうか?ロレンサス選手がストップと言った次の瞬間ロレンサス選手が倒れ、降参を宣言しました!」
ロレンサスが担架で運ばれメリオラと奏の二人がステージ上に向かい合った。
メリオラ
「さて、あんたの実力見せて貰うぞ」
奏
「お手柔らかにお願いします♪」
レフェリー
「メリオラ選手と奏選手が軽い挨拶を済ませました。それでは準決勝第二試合メリオラ選手VS奏選手の試合が始まります!それではスタンバイ!バトルスタート!」
メリオラが雷を矢の形状に変化させ奏へ撃ち放った。
奏はプロテクトでガードする。
それを見たメリオラはもう一度雷を奏に撃ち放つ。
雷の矢がプロテクトに当たるとプロテクトに皹が入った。
メリオラは更に雷の矢を連続で撃ち放つ。
奏のプロテクトは何度も雷の矢を受け続けとうとう壊れてしまった。
メリオラ
「俺のスキルは『ブレイク』。あらゆる物を問答無用で破壊するスキル。いくらあんたのプロテクトが強力でも俺はそれを打ち破る」
プロテクトを破壊された奏はメリオラの周囲にプロテクトを展開させた。
奏
「プロテクト・アーマー!」
メリオラの周囲に展開されたプロテクトが収縮する。
メリオラにプロテクトが触れるとプロテクトが破壊される。
メリオラ
「何度やっても同じだ。あんたのプロテクトは俺には効かない」
奏
「う~ん、そうですね。それなら降参します♪」
メリオラ
「な、に!?なぜだ!?」
奏
「あなたの言うとおり私のプロテクトはあなたに効かないみたいですからもう私に勝ち目はありません。それに元ならきっと勝ってくれるから」
レフェリー
「奏選手降参!勝者メリオラ選手!」
第50話 決勝トーナメント後編 END
紫
「お帰り、かなちゃん」
奏
「ごめんね元勝手に降参しちゃって」
元
「いや、問題ない。むしろ勝てない相手からは逃げてもらった方が俺としてもありがたい」
奏
「そう、だよね…私じゃ元の足手まといになるもんね…」
第50話 決勝トーナメント後編 END