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Rap1098-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-3

Rap1098-タムラ先生夜間外来総合


Rap1098-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-3 

 

 今の悦子、毎日が楽しい。目的に着々と向かっている。

「何よ、悦子ニヤニヤしちゃって・・!?」

朝から悦子、鼻歌が聞こえて嫌味をまゆに言われた。

「あら、そう御免なさい!」

悦子の藤原繭に対する軽いあしらいに、怒り心頭!


悦子を睨みつけ、強烈な何かへの嫉妬がめらめら・・・

 もう、繭完全に誤解している。

繭の早とちり・・・・・・全く!

・・・嫉妬の相手は男じゃないのに・・・

そろそろ、きちんと説明するか・・・でもな、

繭って、どんな反応するのかな?

意外と読めないよな、あの女!


 「随分ね! 悦子!?」

本当に怒っている。

もうこれはきちんと説明するしかないか?

「わかった、仕事定時に終らせて・・・私と付き合って!」

 「えっ、何処に行くの?」

悦子の、悟った言葉が繭にとって、何故か不安を感じた表情だ!

もう後には引けないと思ったか、繭、頭を強めに上下に動かした。


「さあ、行きましょう!」

悦子は繭を優位にリードする。

そんな態度を・・・勝気な繭は面白くない。

それに、何処へ連れて行かれるのやら、

そんな不安も手伝って繭、何故か顔が固い。


「どうしたの、繭・・・今までの元気は?」

 「そんな事ないわよ、私はシャンとしているわ!」

一体悦子に、何時からこんな積極性があったのだろう?

“それは・・男??”

でも、それだけで解決するような・・・、

悦子のはしゃぎ振りとは違う。


「えっ、悦子・・・まさか?」

繭は、教習所! それも自動二輪の講習である事に相当びっくり、

悦子の顔が、正視出来ない。

ごめん、と言った雰囲気が・・・・!

今までの強気を完全に打ち消してしまっている。

「どう・・・・!?」


少し、優越感に浸る。

だが、その後で繭から思わぬ言葉が飛び出る。

 「ねえ・・・私もやりたい!」

「免許欲しい! 欲しい!!」

「えっ、繭・・!?」

「今何て・・言った?」

一瞬悦子は繭の言葉を疑った。 

 

「だから、私も、免許取りたい・・・って!?」

「本気なの?」

 「勿論、本気よ!!」

藤原繭はさらりと、言ってのけた。

本当に本気なんだろうか、未だに悦子は不安だ。


「それじゃあ・・・私の講習見て!」

「・・・見てから・・・ね?」

何せ、繭は教習所のパンフを貰い・・・、

具体的な話を事務員に聞いている状態だ。

まさか・・・・、本当に、女の気持ちは解らない。

と、言う自分もオンナのつもりだが・・・


 「それじゃぁ、あなたの実力見せてもらうわ?」

そう言って、そろそろ照明が点き始めた、

コース全体を見渡せる2階に行ってしまった。

 何と其処は、教官が無線の指示を行えるコース全体を見渡せる。

絶好の場所だ。

其処に座って、コース全体を見渡している。


「おい、君・・・此処は教官の・・・・!」

目の前でしっかり腰を椅子に座ると言うか、

座る所にショートブーツを乗せ、

肘掛の所に、大きめで形の良いお尻を乗せていた。


 「まあ、そんな硬い事言わない・・・の!」

二人のバトルは、およそ3秒で終っていた。

 「ねっ、お兄さん!!」

かがんだブラウスのボタンを既に3ボタンまで外す!

胸の谷間を強調する様に・・・・

次に、大きな右の瞳を閉じてウインク!

もう、既に、若い教習官を完全に呑み込んでしまっていた。

 

幸い、今日のこの時間は、彼ともう一人若い教官だ。

その教官も、もう完全に知らん振りを決め込んでいる。

時折、笑いをこらえる様子が・・・


「21号車、それでは教習始めます!」

何と、その21番は悦子の車だ。

「悦子、頑張って!」

教習官どうやら、話の内容から・・・、

この彼女21号車の友達らしい事が直ぐに理解できた。


 「えーと、君は、21号の友人ですか?」

相当、目の前のスレンダーで勝ち気の彼女に興味を持ったらしい。

しかし、ここでハプニングが発生した。

何と、教官、無線OFFにしないまま目の前の繭に話し出したのだ。


「教官、誰と話しているんですか?」

直ぐに悦子は理解した!

だがあえて質問する。

悦子も相当Sっ気あるのだろうか・・・

 「すまん、雑音入れて・・・」

 

「悦子、雑音じゃないよね!!」

教官のマイクを横から奪うようにして・・・・、

教官されるがまま、

意外と・・・・・

リンスのほのかに甘い香りが、教官の自制心を狂わせる。

「もう、あんたたちそんな仲なの?」

 「何よ・・・・その言い方!」


「あんた、直ぐちょっと良い男だと・・・」

「こうなんだから・・・!」

 「別に、ただあなたの実力・・・確認したの!」

「いやな奴ね、あんた、相変わらず!」

「でも、若い教官、70点かな・・・」

「そうね、そんな所かな?」

 「何よ、あんただって・・・・」


もう二人のわだかまりは、既に消えていた。   

どうやら、繭も、バイクに興味が有った様で、

何故もっと早くと言った感じ、だったらしい。

 それに、繭も以前トライして何かの事があって、

やめたらしい。


その内容は、さすがに話してはくれなかった。

何か相当訳ありの様子が、彼女の表情から伺える。

なので、今日のところはやめた。

勿論これから二人で、挑戦する事になる。

それに、ジムに通う事も・・・・

しかし、心配なのは繭の男好きが・・・

悪い方向に行かなければ良いのだが・・・


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1098


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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