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Rap1096-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-1 

Rap1096-タムラ先生夜間外来総合


Rap1096-女性バイクドライバー転倒 腎臓破裂?-1 


 沢村悦子は何を思ったか、急にオートバイに興味をも落ち出した。

もう暇を見つけては、教習所通い。

幸い仕事場に近いところに教習所が・・・・

目的は、中免(普通自動二輪免許)それもミッションだ。


相当女性にとっては大変で、根性、体力がいる。

何せ、乗ろうとするマシンを倒して、

それを起こさなければならない。

 

どうも、悦子の最大の影響は、シネマで見た真っ黒な革ジャン、

フルフェイスのメット・・・・

それにもこだわりがある。


バイクを後輪スライドスピン、急停止、真っ赤なメットで、

バイクをまたぎながら脱ぎ捨てる。

そして現れる大きくカールした金髪が風になびく。

そのなびいた光輝く髪を無造作に掻き揚げる。

 

その姿のDVDを何度も何度も見る。

自分がそれに置き換わるために。

客観的に見て、まず全体の容姿は合格!

髪も、顔も、脚の長さも、身長も、年齢も(?)

 普通自動車免許があるので、実技主体だ。

車はもう有る、その経緯はあとで、車種も。

 

 「悦子、最近付き合い悪くない?」

「いいの、今男 興味ないの!!」

 「えっ、どう言う事?」

「だから、そういう事!」

 「だって、悦子・・いないと・・」

「男来ない・・し・・・!」


「それでは・・・、あなたが、頑張れば!!」

 「なによ、悦子・・・酷・・・い!!」

「えっ、私そんな酷い事した? 貴方達に!?」

 「わかったわよ・・・、もう悦子になんか頼まない!」

そう言って、まゆは半ばやけっぱちで、

携帯にかじりつきで、人数合わせに奔走する。

 

悦子は、二輪の免許を取る事は周囲に知らせていない。

教えたところで、良い返事など返ってくることなど期待していない。

 今までの悦子は、人生を惰性で生きていた。

高校の先生に進路相談、三者面談で、やれば出来る子なんだ!

 だが、今の学力ではここが最適でしょうと言われ、

素直に、言われるままに、良い子で従い、

二人のレールに乗せられて卒業した。


そんなもんだと、自分で納得し、それなりの恋をした。

合コンをして、回りの後押しで、さほど抵抗なく、

誘われた彼とホテルに行った。

 ねらいは、多くの男性が私を・・・・・・

それにも、何か舞い上がった気分で、

優越感に、騙されてホテルに行った。


 SEXの後のむなしさは、段々酷くなった。

もういい、かっこだけのキリギリス、

中身のない会話を続ける脳天気のドリンカー、

何処かのキャバクラからの請け合いテープレコーダー。

少し質問するとしどろもどろの、空の脳みそ。


死ねばいい、太陽のUVA、UVB、UVCの紫外線で・・・

だが今は違う、もうバイクの虜だ、バイクがあれば男なんてどうでも・・・

 そんな気持ちだ。

もう何度も何度も夢に見るあの姿、絶対に取って見せる。


「おい、何してんだ?」

悦子、またエンストだ。

「すいません!」

「左手でクラッチ切って、右足でロー・・・」

「でないと・・・直ぐにエンストだぞ!」

わかっているつもりだが、中々上手く出来ない。


“もう、悔しいー・・どうして?”

“私ってそんなにダメだったっけ?”

 「おい、今度はクラッチの離し方が早すぎる!」

セルボタンでエンジンスタート、左手でクラッチ離す、

そしてローにギヤを入れて・・・ エンスト・・・・

あぁ難しい、“チキショー”体はわかっているのに・・・・


「すいません、もう一度お願いします!」

 「はい、やって・・・・」

ここでは、女の武器は使えない!

と言うより今日の教習官はおばさんだ。

もちろん、男性の教習官でも同じ事だろう、

何せ車が走らなければどうし様も無い。


少し、原付のバイクに乗った事は有ったが、

それはアクセル吹かせば車は前に出る。

だが、250CCのバイクオートマなんて絶対にいやだ。

 セルでエンジンスタート、そしてクラッチを切り、

ギヤを入れ少しずつクラッチを離す、

そして、優雅に前輪が回転し始めて、

路面を蹴り颯爽さっそうと走り出す姿、


それがもうたまらない。

“今日の課題、絶対にクリアーするぞ!”


 「おっ、やっと前に進んだか!?」

「はい、うれしいです!」

出来た、次はギアチェンジ。クラッチ切って・・・・

“チキショー、またエンスト、難しい、ほら言われるぞ!!”

 「まあ、いきなりは無理かもな?」

あのセンコウ女なのに、まるで口調は男だ・・・

一体どんなのと付き合ってるんだ。


もしかして、昔オンナの族やっていたのか・・・

それとも警察官上がりか?

まあ、とにかく免許取るまでは、絶対服従だなと、

心に決めたんだから・・・


「もう一度、お願いします。」

よし、今度は上手く行った、よし・・・・

 「おい、何時までそんなにとろとろ走ってるんだ!」


沢田悦子はうれしくて、そのまま走り続けた。

アクセルを回すのを、忘れていた。

そのために、のろのろ、倒れそうに車体がゆらゆら・・・・、

教官からの指示でアクセルを右手で回した。


すると今度はいきなりエンジン音が大きくなって、

二輪は急加速危なく転倒しそうになった。

ヘルメットの中のハンズフリー無線が

「死にたいのか! 限度を考えろ、限度を・・・」

「はい、すいません!」


解っているって、私だって驚いちゃったのに・・・・・

両手、両足全てだから大変なの

解ってよ・・・オット、そんな事聞こえたら直ぐに帰れ・・・

だな、我慢、・・・我慢

あの日の、あのシチュエーションのために頑張ろう・・

絶対に・・・・


悦子、教習所の終わりに今度はジムに通っている。

何せあんな重いバイク倒れたのを起こすのに、

半端な力じゃ起こせないもん。

ここは腕力、基礎体力、それにバランスの良い体を・・・・

絶対に・・・

皮の全身つなぎ、ラインがはっきり解るもんね・・・

ロッカーで、ジムの指定の上下に着替えてコーチの元へ


「はい、今日はリフト20キロで20回 ・・・ね!」

「はい、頑張ります!」

当然、ここのトレーナー教習所の扱いとはまるで違う。

若くてイケ面なトレーナーだ。

それに、このトレーナー私に少し・・・・


今日は、ここ迄です ではまた暫くのオフです。


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1096


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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