前日談2
授業が終わった後の25分間の掃除、班長である私の班の中で私はある部屋の掃除の様子を点検しにやってきた
木工室と書かれたプラカードを確かめてドアを開けた
「日直でーす、サボってる人いませんかー?」
同じ目線にいた班長の山下香が答えた、いや、自分でも見れば分かることだったが
「あー・・・今掃除をしていないサボり魔がそこに」
香は黒板の方をさした、黒板を必死に消している森川峰狭とそのとなりで何かを書いている吉本竜生がいた
もちろんサボりのほうは吉本だ、香はあきれたような表情で見ていた
吉本が何かを書き終えた、漢字二文字で 舞園いさま と書いていた
と、その時必死にほうきを掃いていた男子が黒板のほうに走り、その言葉を消した
なぜならその男子が舞園いさまだからだ
「またかー飽きないのかな」
それを見ていた多子元清子が呟いた、必ずといっていいほど舞園が被害者なので吉本は彼に恨みがあるのか
「まあ・・・来てただけでも凄いよ」
峰狭が呟く、私はそっと頷いた、確かに昨日はきてなかったなぁ・・・
「きっ!キレんなよ!許してくれぇー!」
黒板の近く、掃除していない奴が増えた、舞園がプロレス技かけている、さっきのお返しか
「だったら次からやめろ」
それを傍観していた私と香と清子、私は呟いた
「いさまもサボりでいいかな」
班長である香は言った
「うん、いいね」
また呆れたような声だった
掃除の終わるチャイムが鳴り、掃除道具を片付けた
明日はサボりがでないといいですね




