お庭で幼女がトレーニングするよ
ココア「いきますわよ」
イチゴ「任せた」
ココア「強化魔法、アブダクション」
ミルク「イチゴの体から邪悪なオーラが出た!」
ココア「邪悪とか言わないでください」
ミルク「だって呪いの本だもん。で、どう?」
イチゴ「めっちゃ軽い」
ミルク「魂抜けかけてるんじゃないの」
ココア「まさか。イチゴ、あそこの錆びたドラム缶を運んできてください」
イチゴ「任せとけ」
ミルク「速い!それに力持ち!」
イチゴ「ちょうどええけ、このストロングベリーソードケーキで切ってみよ」
ミルク「真っ二つ!その切れ味は呪いで、いつか人切るやつだよ!」
ココア「だーかーらー」
イチゴ「次じゃ!ココア、わしに魔法を放て!」
ココア「正気ですの?放ちたくて仕方ありませんけど、よろしいのですね?」
イチゴ「やめとこ。あの、池の側のでっけえ岩にしとこう」
ミルク「神父さんに怒られるよ」
イチゴ「じゃけえ、軽くね」
ココア「分かりました。壊滅魔法、デストロイ」
ミルク「きゃあああ!!」
イチゴ「おほー!真っ黒な鉄砲玉で、でっけえ岩が粉々じゃあ!」
ココア「そ……そんにゃ……」
イチゴ「危なかったねえ。わし、死んでたとこじゃ」
神父「何事ですかこれは!」
イチゴ「あ、神父さん」
ココア「ごめんなさい。魔法を使ったら、あんなことになってしまいまして」
神父「魔法!?そもそも、その装備は一体どうやって?」
ココア「ネットで買いましたの」
神父「ネットで!?」
ココア「はい」
神父「そんなまさか有り得ない……どうなっているんだ……悪魔の仕業か……?」
イチゴ「わしら、みんなが悪い。ごめんなさいするけえ、あんまりココアだけ叱らんでください」
神父「そういう問題じゃなくてね。いや、怒る。めっちゃ怒る。神父さんげきおこ」
ミルク「ごめんなさい」
神父「はい。とにかく気を付けて大人しくしてなさい。神父さん仕事に戻るから」
ミルク「はい」
ココア「そうします」
イチゴ「……ふう。神父さん行ったね」
ココア「やっぱり危険です。ファミリーの仕事はやめにしましょう」
イチゴ「何でじゃ。その魔法なら子供でも勝てるぞ」
ココア「でもですよ」
ミルク「まあまあ、今日はここまでにしとこう」
イチゴ「リーダーが言うならしゃーない。お昼ごはんにマクド行こ」
ミルク「今日はケンタにしない?」
イチゴ「じゃ、ケンタにしよ」