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LEAF MEMORY 〜始まりの鐘〜  作者: えんJOYラピス


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エピローグ、そして前奏曲

「……何とか解決したみたいで良かった。」

 木の陰に潜む黒い影。死の匂いを纏い、幼い体躯に見合わぬ巨大な鎌を手にした彼は、安心したように遠く聳え立つ城を見やった。

 ______あの様子なら、双子にはもう自分がいなくても大丈夫だろう。


 今は亡き『彼女』が愛した国。『彼女』が託したあの双子、彼らには多くの仲間がついている。今まで陰ながらに彼らを見守ってきたが、もうその必要もない程に、彼らは逞しく成長した。いずれこの国は彼らによって、平和ないい国になるだろう。当然そこに至るまでには沢山の壁が待ち受けているけれど、きっと彼らなら乗り越えられる。


『もう何も怖くないよ』


 あの時、少女は確かにそう言った。それを信じるより他ない。本来ただの人間に介入することなど、僕らには許されていないんだから。


「守ってくれてありがとう、か………」

 全くどこまでも真っ直ぐな少女だ。呆れるほどに感心する。その言葉が誰に向けてのものだったのかは分からない。当の本人も理解できていないのだろう。だけど、僕の存在を少しでも感じてくれたなら、ほんの少し報われる。それは僕の気配遮断がまだまだ未熟と言うことでもあるのだけれど。

 あの日、君が遺した最期の言葉。『妹達をよろしく頼む』…約束はしっかりと果たしたよ。

 掌に納められた古いヘアバンド。純白だったはずのそれは、赤黒く色を変え、あの日の凄惨さを鮮明に思い起こさせる。

 影は語りかける。今はもう、どんな想いも伝えられない彼女に。きっと届くと信じて。


「君の弟妹は、しっかりやってるよ。リクエル___」



 Fin

ここまでの閲覧、誠にありがとうございました。

これにてLEAF MEMORY〜始まりの鐘〜は完結となります。

ご感想、ファンアートなど頂けますと次作への励みとなりますので、ぜひよろしくお願い致します。

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