表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昼と夜の交わり  作者: 泡沫
ドジな陽キャ
59/63

狙われたオアシス

 文化祭シーズン真っ只中。


 「風見君、あなたはどう見ますか。」


 「それは、友ともいえぬ私に助言を求めているのかい?それとも、特諜局が警護社に助言を求めているのかい?ねぇ、息吹?」


 「…」


 電話で会話をしているのは、特諜局参謀の氷室息吹と警護社の社員である風見紫樹だ。


 「私が今でも君のことを友と思っているか、否か。君にはわかるのかい?」


 「いいえ。」


 氷室が助言を求めているのは、連続文化祭襲撃事件について。


 文化祭シーズン真っ只中、東京に存在する、数多の中高で行われる文化祭が毎回の如く邪魔される。

 警備員を動員してなんとか対応できるかどうかのスレスレを攻めているのがわかる。


 彼らの犯行動機が曖昧で、他者の意図が介在すると氷室ら、特諜局は考えている。

 そして、何らかの指示を受けているようにも見えないことから、先の銃の乱射事件にも通づるところがあり、かなり危機的な状況なのではないか、とも勘繰ってしまうのだ。


 本来、特諜局が介入するほどのことではない。


 推測がないわけじゃない。

 しかし、より、確かな根拠と、助力が必要だった。


 「私は、風見さんに意見を求めています。」


 「…気分じゃないんだけど。」


 氷室は勇気を振り絞っただけに、落胆した。


 が、


 「…そうも言ってられないみたいだね。」


 風見も思うところがあるために、いい意味で裏切られることとなった。



 「私も、マフィアも、君たちも、情報網を最大限使って掴めない。そんなものが日本に存在すると思う?」


 「…いいえ。」


 「だから、必然的に海の外からの攻撃だ。この国をどうにかしようとしている。」


 風見は推論を述べた。


 「犯人、計画の首謀者は我々の存在を知っていて、ある程度内情も推測できている。君らだって想像したんだろう?狙われているのは十六夜だって。」


 「はい。そこだけは一致しました。」


 「正確には、十六夜を探し出すために、片っ端から潰しているんだろう。そこで、十六夜だけ、厳重な警備でもしてみれば、十六夜の正体を掴まれるに違いない。」


 「かといって、警備を他と同じ程度にするわけにもいかないと。」


 「あそこは、ただでさえ、厳重な警備なんだが、わざと薄くすれば、流石に見つかってしまう。」


 「全ての中高に我々が出向き、警備をする必要があるわけですね。…協力していただけますか。」


 「それを言わせるための電話だろうが、それは社長に言ってくれたまえ。」


 「そうでしたね。では。」



 氷室は電話を切った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

関連小説


日時不明

「人魚の愛」

清水蓮日向浩輔が登場。


2008年4月3日

「すべてはあの桜花のせい」

瀬川悠凩緋彩糸瀬和馬龍崎美琴園咲霞清水涼などが登場。


2014年12月25日@特諜局

第2篇「たとえロマンチックじゃなくても…」

清水玲日向浩輔ほか特諜局の面々が登場。


2014年12月30日@要人警護社

第7篇「要人警護社の年越し(壱)」

瀬川悠凩緋彩風見紫樹遠山雛タチバナほか要人警護社の面々が登場。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ