イカサマ傭兵団でこの先生きのこるには
来栖エリオは目の前の状況が呑み込めていなかった
つい先ほどまで楽しく酒を飲んでいたのに
今目の前にあるのはまさに戦場だった
左を見れば屈強な男がハンマーで強大な鎧の兵士に殴りかかっている
右を見れば流麗な剣士がすさまじいチャンバラを繰り広げる
後ろを見れば千の矢が2千の盾を襲っている
なんだよ、、、もう仕事の時間か
俺は重い体をよっこらせと引き起こす
いやー昨日は楽しかった
あんなに酒を飲んで笑ったのは久しぶりだ
さてと、とりあえず辺りの状況を確認してと、、、
思っていると赤髪ツインテールの少女が
朝星棒を両手に突っ込んでくる
いきなりチカチーが相手か
少し、しんどいな
そんな事を考えていると
彼女は両手の朝星棒を手離し俺に思い切り抱きつく
そうしてにんまりと顔を緩ませると
彼女は俺に唇を押し付けてきた
俺が事体を把握できずにいると彼女はふっと唇を離し言った
「約束だよエリオ!だけどエリオ酒臭い!全然ロマンチックじゃないよ(‘・ω・#)!」
約束?約束約束、、、ああ、あれだ規則違反を一ヶ月しなければキスをするって奴
んん?俺は今チカチーとキスしたのか?
俺は急に背筋に冷たく凍るような感覚を覚えた
恐る恐る後ろを振り返るとそこには鬼のような甲冑に
身を包んだ鬼のような女の子がいた
「エリオ、、、今日こそ死んでもらう」
「どうしたベアトリーチェ、俺達は同じフロメルじゃないか
協力してアルメルを撃退しようじゃないか」
俺は紳士的にベルに提案したのだが彼女の反応は俺にとってよろしくないものだった
「意味も知らない癖にその名前を使うな!
そして何が同じフロメルよ!あんたはアルメルでしょうが!
お前みたいな奴は修整してやる!!」
俺はベルの啖呵に違和感を覚える
「へ?俺がアルメル?何言ってんの?
あれ?そーだったっけ?チカチー何か知ってる?」
「ええーー!!!エリオ覚えてないの!?きのー
エリオが自分で言ったんだよ?
『いやージュリィ団長はユーリ団長と違ってちゃんとしてるから俺もアルメルに入りたいですよー』って(^^)」
酔った勢いとは言え俺、そんな事言ったの!?
いやまあユーリ団長より
ジュリィ団長の方がしっかりしているとは確かに思う
だけど俺がわざわざフロメルに入ったのはキーリ副団長が居たからだ
ああ、そういえばキーリ副団長は王女と一緒に海軍に行くんだっけ
、、、俺も付いて行っちゃダメかな???
ともかくアルメルに行こうとは間違って思わないぞ?
「そしたらジュリィ団長が『よっしゃじゃあ明日からエリオ君はアルメルな!』って、私もエリオが来てくれて
すごい嬉しいんだよ?
あれって嘘だったの(ノд・。)?」
えぇ、、、全然覚えてない、、、
俺とチカチーが話している最中だと言うのにベルが剣で切り付けてきた
、、、俺たちは戦争の振りをしているはずだが彼女の剣は俺が避けなければ完全に死んでいたであろう軌道と速度だった
「ちっ、避けたか」
物騒だよ!殺る気まんまんかよ!
ええいこのままじゃ埒が明かない
俺は戦場から逃走した
「ごめん、ちょっとお腹痛い!トイレ行ってくる!」
取ってつけたような理由で俺は小高い丘へ向かって駈け出した
ユーリ団長に会わなきゃ
あの人にちゃんと確認しなきゃならない
これにて第一部完結になります
ここまで読んでくれた方本当にありがとうございます
僕がこの話を書こうとしたのは中世の傭兵の事を調べていた時に
昔の傭兵は談合イカサマ、旗色が悪ければ逃走何でもありだったと言う記述を見かけて
これだと思いました
そうした不真面目な傭兵だらけだった所にめちゃくちゃ真面目な傭兵が現れたそうで
それがスイスの傭兵団だったそうです
その結果バチカンでは今でもスイスの衛兵隊いるそうです
まあフロメルもアルメルもそうした真面目な傭兵団とは程遠いふざけた連中です
ですがそれだけだとただのDQN集団になってしまいますのでそうならないように
馬鹿みたいに人がいい集団にしようと考えました
そこで生まれたのが人がいい馬鹿、ユーリ団長でした
他の団員達の事も紹介したいのですがあまり長くなるのもなんなので
この作品の今後について
正直未定です
この作品は星球大賞に応募する為に作りました
僕の実力不足であまり閲覧数は多くありません
コンテストの結果次第で続きを書くかどうかって感じです
あざとくてすいません
続きの構想はあります
第一部の最後で書いたようにエリオ君はアルメルに移籍します
そこでアルメルとフロメルの違いや事件に巻き込まれていくでしょう
団員達の出自なんかも少しづつ分かるかもしれません
ほんとあざといですね
こんな所で失礼します
今一度
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました




