その頃の王女と副団長
「ああ、そこすごいわ姉様」
王女が思わず息を漏らす理由はキーリ副団長の急所経穴の実技講習の真っ最中だったからだがその実技にはいくらか副団長の私情も混じっていた
私情と言っても現在に副団長は人並に酔っぱらっていてその上での私情なのか
または元からそうした事が好きだったのかは分からない
「キーリったら私と言う物がありながら、、、」
「トラットリアの姐さんそれってどういう」
トラットリアはできるだけ小さな声で言ったつもりだったが
ロランには聞こえたらしい
きっと睨みつける事で黙れと合図をして王女達を大きな羽毛でできたうちわで仰ぐ作業に戻る
ロランは即席のカウンターでシェイカーを大げさに振り始めた
ともかく王女はあまり戦場に集中できてはいなかったしおかげで細かい部分まで気を配っていなかったし、戦場のど真ん中でソシェが銃を構えている事にすら気づかなかった
だがそれもズドンと大きな炸裂音が響くまでの話だ
「あら、あれソシェ!?」
王女の驚く顔を見て副団長は戦場に目をやった
その目には会食の時にいたメイドがどでかい銃を構え戦場のど真ん中で
銃をぶっ放す姿が映っていた
短いです
ごめんなさい




