魔術師の第一次転換期〜後編〜
2話連続投稿になっちゃいました
カタカタ、カタカタと断続的に続く振動で僕は目覚めた。
「知らない天井だ…」
となんとなく言いたくなった。
「起きたの、アルヴ君」
ティナがいたのでそういやと思い記憶を探る。すると、
「ああ、魔導師養成学校に向かってるんだっけ」
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ZZzzz…と眠っていたら、父様に担がれ、ティナも一緒に乗せられて護衛がいっぱいいるわけね………おい、父様何やってんだ。生活必需品とか、金はあるからいいか…。ん?これ白金貨かよ。なんでこんな物を持たせてんだ、それも2枚。こんなに要らんよ。ったく。
この世界では通貨を『テール』と言う。そして、価値はこんな感じだ。
鉄貨=1テール
銅貨=10テール
大銅貨=50テール
銀貨=100テール
大銀貨=1,000テール
金貨=1,0000テール
大金貨=10,0000テール
白金貨=50,0000テール
大白金貨=100,0000テール
ぶっちゃけ覚えなくてもいいや。まあ、日本円換算で100万相当の金を持っていることになる。めんどくさいなあ。
「どうしたの?」
「なんでもない」
「ねえねえ」
「何?」
「噛み付いてもいい?」
「なんで?」
「なんとなく」
「やめてくれ…」
カプッと音がしたかのような甘噛みだった。うん、キスマークっぽいのがついたよ。なんでこの歳で……。
「私の物って印、アルヴはモテるから…」
「わからないなぁ、自分の顔って意識してみたことな…いし…」
窓を見ると自分の顔が映った。誰だこの女の子。前々から見たことあるような…。え、これが自分の顔とか言わないよね。
「ね、わかったでしょ?」
この直後、馬車の中で叫びが上がったという。
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という、くだらない茶番をしていたらつ着いたらしい。
「着きました。ここでお別れですね」
「そうだね、今までありがとうございました。道中お気をつけて」
「ははっ、有難きお言葉」
うーん、堅っ苦しいな。ま、いいか。
「ティナ、行くよ」
これから向かうのは王都にある宿、『不死鳥の翼亭』というところに行く。父様の知り合い、というか親友がいるらしい。冒険者時代互いにお世話になったらしい。
「うん、一緒に行こ」
やっぱり口調変わったな。こっちの方が可愛いけど。
道案内の人とそちらに行き、扉を開けると、
「Hey、君は誰だい?泊まりかな?」
と、声をかけられ、
「いえ、父様の知り合いがこちらにいると」
「父様?」
「ええ、父の名はスティエル=カラミティと言います」
「ああ…あのカラミティ侯爵家の長男か!アルヴ君待っていたよ!君、どこに泊まる!?」
「あ、そのとりあえずどこでもいいです」
「おう!スイートルームな、分かった」
人の話聞かねー。明るい人だし、いいとは思うけど。
「初等部に行くのか?」
「はい、学びたいことがいっぱいなので」
「嬢ちゃんは?」
「私もアルヴさ…アルヴ君と一緒に行きたかったので」
「じゃあ、君が婚約者のティナちゃんね、OKOK」
情報だだ漏れじゃねぇか。何やってんだよ。
「まあ、試験まであと2日だ。勉強するなりしてろよー」
言われなくてもやるわ。ティナにも教えないとな、8割方は教えたけど。
と、今日は疲れたのでここまででいっか。疲れも取らないとな。
おやすみなさい。




