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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
六章 ヘイブル王城編
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第1話動き出す闇

another side 闇


「モウジキ、イワンガハジメルノカ?」


ボロンが私にたずねてきた。

こいつは自分が見つけたのに関われず、不満に思っているのだろう。

しかし、こいつは昔から自分の趣味に没頭する傾向が強いから、場所を選ばなければいけない。


「不満か、ボロン?」


「アテクシ、ツギナラモンクナイ。」


「ほう。」


てっきりこいつは自分が、代わりにやると言うかと思ったが違ったか。

次となると、元神殿総本山後に向かわせるのがいいだろうな。

あそこならこいつが趣味を持ち出しても計画には支障無いだろう。


「ならボロン、お前はイワンが成功した後に、元神殿総本山後の封印解除を任せる。」


「ワカッタ!アテクシガンバル。」


ボロンはそのまま私の前からいなくなった。

まあ、あいつは仲間になる前から狂っていたから、今更どんな事をしようと驚かないな。


「しかし、これで残りはアストラの一つになるか。それさえ解除できれば、私の計画が達成される。そのためには、ルーガイとリメアにやらせるのが面白そうだな!」


私は近くにいた2人を見やる。

2人は、何を考えているかはわからないが、自分達が守ろうとした存在と戦わせるのは、私にとって最高の娯楽になるからな!

今から考えるだけで自然と笑いが込み上げてくる。


「ヌハハハハハ!その時が来たら、私を楽しませてくれよ!」


2人は何も言わずに私を睨み返してくる。


しかしこのまま奴らに合わせるのはつまらないな。

よし!仮面でもつけさせて、その上で戦わせてみるのが面白そうだな。

私はそう考え、


「ライケル!」


「何でしょうか?主人。」


「こいつらに合う仮面を用意しろ!」


「了解しました。してどの様な方向性で?」


「こいつらの正体がわからなければ構わない。」


「了解しました。すぐさま用意いたします。」


そう言ってライケルは、仮面の準備のためにこの場を後にしていった。


しかしこの狭間の世界も飽きたものだ。

早く封印を全て解除をして、この場からでて忌々しきあの世界を破壊し尽くし、再生をさせなければな。


そのためにも計画は、丁寧に練っていかなければならない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


another side イワン


私は今自分の意思とは別にヘイブルにある邪神の魂を封印している場所の破壊のために行動していた。


屈辱的な事に、敵であったものに道具に使われている。

それが今の私をどこまでも惨めな気分にさせていた。

あれは元神であったはずなのに、今はその影すらなくただ邪悪な存在に成り果ててしまっている。

私ではもう止められない。

望みがあるとすれば、記憶がない間に私と互角に戦ったであろう男だろう。

あれだけの腕があれば可能かもしれないな。


その時私の体がまた勝手に動き始める。

どうやらついにヘイブル王城に破壊工作を開始するのだろう。

このままでは、ヤツの思い通りになってしまう。

何とか防ぐ方法はないだろうか?

ただ無情にもそう考えている間も私の体は封印を解除するために動いてしまっていた。


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