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Rebellion Cord 〜黄昏の彼方へ〜  作者: shun
一章 ジルド村の日常
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第10話婚約式

母さんに引っ張られて村の入り口に連れられていくと、既にリリーたちとおまけでユーリさんも一緒に帰ってきていた。


「あ!レインただいま。」


リリーは俺に気づいたらしく声をかけてきた。


「おかえりリリー。どうだった?」


「いつもより少し物騒だったわ。何かあったのかしら?」


話を聞く限りどうやらリリーたちがいったアストラの街は、いままでと違って警備が厳重になっていたらしい。

そこでユーリさんが話に入ってきた。


「それよりもレイン君、準備の方は大丈夫かい?このまま教会に直行しちゃていいかい?」


「へ?いきなりなんですか?」


「いやいやなんですかも何も、とっととこういうのはやっちゃうに限るからね!アレスさんもそれでいいかい?」


「ああ、かまわないよ。君が立ち会ってくれれば問題ないから、私達は家で休ませてもらうよ。じゃあリリーあとでな。」


「お父様お母様!いままでありがとうございます。」


「リリーまだ気が早いよ。本格的にはまだ暫くさきだからね。」


あ!

そういえば今回の里帰りの時に、帰ってきたら婚約式をやるとか言ってたっけ?

それにしても帰ってきてすぐに婚約式って急だし、そもそもどんな事するのかも不明だし。

そんな事を考えていると、表情からさっしたのかユーリさんがおしえてくれた。


「レイン君、婚約式はいたって簡単だよ?当事者の二人と教会で働いている人、今回は私だけどのみで行うんだよ。まあやる事なんて実にかんたんで、神の像の前で誓いを立てればいいだけだね。私が見届け役としてバッチリレイン君がどんな愛のセリフを言うのか物凄く楽しみで旅行中ほとんど寝れなかったよ!」


「ユーリさん、なんか後半個人的思惑がダダ漏れですけど?」


「はっ!まあまあ、早速教会に行こうか。」


俺とリリーはユーリさんに教会へと、連れていかれた。

教会に着くと前に勉強会の時に入った部屋に連れていかれた。

どうやらここで誓いを立てるらしい。

決まったセリフとかは無く、自分の好きなようにしていいらしが、正直それはそれでかなり悩んでしまう。

少し考える時間をもらってから俺とリリーは婚約式をはじめた。


「さてレイン君にリリーちゃん、互いに誓いを立ててくれ。言葉はどんなでもいいからね。」


ユーリさんは部屋の隅へと移動していった。


「ちょっ!まだ心の準備ができてないよ!」


「のりでいけば大丈夫!」


いい笑顔でそう返された。

俺は一度深呼吸をしてリリーの手を取り、


「リリー笑わないで聞いてくれ。」


「レイン笑わないわよ。」


「いままでずっと一緒にいたからあらためて言うとてれるけど、今さらリリーのいない日々は考えられない。これからもずっと一緒にいてほしい。」


「レインそれは私も一緒よ。あなたのいない世界では、わたしはいきていけないわ。」


「リリー俺は誓うよ!これから先どんな事があっても死が俺たちを分かつまで共に生きるよ。」


「レイン私も死が二人を分かつまで共に生きると誓うわ。」


いきなり拍手の音がしてきた。

音の方を振り向くとユーリさんが近づいてきていた。


「いや〜、二人共スンバラシ〜。私は猛烈に感動した。そりゃもう二人のラブラブパワーで危うく昇天しそうだったよ!」


そんな事を言われたため俺とリリーは顔が真っ赤になってしまった。


「そんな君たちにいいものをあげよう。」


ユーリさんは俺とリリーに変な模様のある指輪を渡してきた。


「これは、なんですか?」


「みてわからないかい?指輪だよ?」


「いや、そうじゃなくて変な模様があるので、何か効果あるんですか?」


「もちろん。これはペアになっているものと簡単な連絡がとれる道具だよ。」


ユーリさんは簡単に使い方まで説明してくれた。

どうやらこの指輪は、どんなに離れていてもペアになっているものと少しの間連絡がとれるらしい。

なんでも婚約式の定番の道具らしい。


「ユーリさんこれって貰っていいものなんですか?」


「大丈夫!どうせ教会にあっても使わないし。」


「じゃあ、ありがたく貰っときます。」


「ねぇ、レイン。」


「何?リリー。」


「指輪私につけてくれる?」


リリーがさらにハードルを上げてきた。

その後ユーリさんがニヤニヤと見ている中で互いに指輪をつけるという恥ずかしいことをする事になった。


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