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ミレアはダリアの誕生日が近いのでプレゼント選びのためアンと共に街へ出て来ていた。


(あれ?カイン?)

ミレアはカインらしき人を道路を挟んだ向かいの店から出てくるのを見つけ声をかけようか迷っていた。


(んー。やっぱりあれはカインだわ!一緒にプレゼント選んでもらおうかしら?)



「カイ、、、」


ミレアはカインに向けて駆け出した足も声をかけるのも途中でやめてしまった。

カインの隣には女性がいた。しかもカインの左腕に腕を絡ませて。二人の微笑み合う姿に一瞬息が止まる。


(とっても可愛らしい子ね、、、邪魔しちゃ悪いわ、、、そっか、、)


ミレアはもやもやした気持ちに蓋をしてそっとその場を去る。






「カインにぃさま!今日はずっと一緒にいてくださいね!」


そう言いながらカインの腕ににぎゅっとしがみつく


「、、うん」


「早く行きましょう」


「、、約束だからね。だからルーチェも」


「分かってるわ。カインにぃさまと行きたいところが沢山あるの。早く、早く!」


噂を流したのはルーチェなのかと問い詰めるカインにあっさり「私、勘違いしちゃったのね。にぃさまごめんなさい。そうだ!私行きたいところがあったの。付き合ってくれますよね。ちゃんと間違いだったと訂正しますから。ねっ?ねっ?」と。

カインは可愛がるルーチェに強くは言えなかった。交換条件で今日のデートとなった。



数時間後、ミレアとカイン達はたまたまカフェで一緒になってしまった。


「ミレア?」

先に声をかけたのはカインだった。


逃げ出しそうなミレアに「待って」と声をかける。


「さぁ、謝るんだよ」

少し強い口調でカインがルーチェに謝罪を促す。


「嫌よ」


「約束しただろ?」

ルーチェの両肩に手を置き優しく問いかける。が、


「、、、」

ルーチェはカインの言葉を無視する。


「カイン、あのもうやめて」

(どうして私に謝れなんてカインは言っているのかしら?)


ミレアはルーチェが自分の噂を撒いている張本人だとは知らない。

店内で何故か自分に謝れと責められているルーチェが可哀想になり、庇うようそう言ったが、その瞬間ルーチェは急にミレアを突き飛ばした。しりもちをつくミレア。


「いったぁ」



カインはキレた。

いつでも温厚で優しいと評判のカインが。


「いい加減にしろ。ミレアを傷つけてただてすむと思うな」


「カ、カイン?」

穏やかなカインしか知らないミレアは驚いた。


「馬車を回す。さっさと帰れ!」


「に、ぃさま」


「触るな!」


カインは振り返ることはなかった。


「ミレア!大丈夫?どこかケガは?」

と、肩や腕や足を触る。


「だ、大丈夫だから、あの、、そんなに触らなくても、、」

心配のあまりカインがあまりにベタベタさわるのでミレアは真っ赤になっていた。







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