攻撃開始
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
亮介は大広間の鉄柱の影に隠れていた。
ここは王の城、3階。
なんとか警護の目を盗んでここまで来たが、ここからは見晴らしがイイし、警護の数が、どっと増えた。
いやー、にしても、警護がおサボりさんでよかった。
酒飲んで騒いだり、居眠りしたり、喧嘩してたり・・・
どうなってんだこの城は・・・
数は沢山いるけどこれじゃ意味がねーな。
ま、そのおかげでここまで来れたんだけど。
あーこっからどうしよう。
ほとんど勢いできちまったから、引き返す事考えてなかったしな・・・
それに、このままじゃあいつらには会えない。
どーしようか・・・
亮介は鉄柱に寄りかかり座り込む。
「お前、何者だ!!」
突然の叫び声に顔を上げると、常習犯の女を蹴っていた鎧の男が立っていた。
あ、やば・・・
「た、旅人でして・・・」
「旅人?そんな者に入城の許可を与えていないぞ」
で、ですよね・・・
「お前っ侵入者か!!」
ばれたっ・・・てか声でけーよ・・・
持っていた小さな棒で亮介に襲いかかる。
亮介は男の下をくぐりよけた。
男は棒を乱暴に振るい襲いかかる。
ヤバイ・・・
もうダメかと思ったその時、男は足元の小さな段差で転んだ。
「イ゛ッデー」
ラッキー!!今だ!!
亮介は男から棒を奪い振り上げた。
「ごめんなさい!!」
男の首筋を思いっきり殴る。
男は白目でその場に倒れた。
やっ、殺っちゃった?
とっさに息を確認する。
あ、よかった・・・息はあるみたいだ。
気絶しているだけか・・・
亮介はその場に座り込む。
まさか三十路の俺がこんなタイマンをすることになるとは・・・
息が切れる。
心臓の音が大きくなる。
「お前、侵入者だな。大尉をよくも!!」
気がついたら亮介は警護に四方を囲まれていた。
1.2.3.4・・・かっ、数え切れない・・・
逃げなきゃ・・・?!
体が動かない・・・どうして・・・
心臓の音が激しくなる。
「これは三十年分の怒り、そう、復讐だ!!覚悟!!」
警護の一人が大きく振りかぶる。
ここまで来て・・・俺・・・
「どけオラ!!」
後ろからものすごいスピードで走ってきた男が警護の男に飛び膝蹴りを食らわせた。
警護の男は後ろの人を巻き込んで飛ばされる。
「なにチンタラしてんだ、アホが。さっさと立て、クズが。」
そこには、トサカ頭の男が立っていた。
「お前、何者だ!!」
他の警護の男がトサカ頭に背後から襲いかかる。
「あーぶなーいよー!!」
金髪のキチガイの男が警護の男を横から思いっきり殴る。
「トサカくーん。後方不注意は危ないよ?あれ、そんな言葉あったっけ?まーいーや!!」
「スキアリ」
さっきまで気絶していた鎧の男が亮介の背後から襲いかかる。
「一個一個振りが大きいのよ、あんた。」
鎧の男の背後から常習犯の女が蹴りを入れる。
「別にあんたを助けるために来たんじゃないんだからね」
「大尉ー」
常習犯の女めがけて、三人の警護が同時に襲いかかる。
「女の子相手に三人は卑怯じゃないか?」
目の細い大柄の男が片手で全ての攻撃を受け止め、投げ払う。
みんな・・・
亮介の前に立っていたのは、さっきまで生きることを諦めていた村人たちだった。
「お前ら、思う存分やっちまえ!!攻撃開始!!」
目の細い大柄の男が大広間に響く叫び声を放った。
後ろから他村人たちが走りこみ、一斉に警護らを襲いかかる。
皆がただかう姿を亮介は口を開けて眺めていた。
みんな・・・来てくれたんだ・・・
涙がこみ上げてくる。
後ろから亮介を助けた男が駆け寄る。
「あそこが王の部屋だよ。さあ、決着つけてきな。」
大広間のおくの大きな扉を指差す。
「さっさといけ、オラ!!」
「美味しい所はとって置いてね。」
「とっとと行きなさいよ。体に傷がつくわ。」
「道は俺らが切り開く。早く行け。」
「さあ、行きな。」
亮介の背中を押す。
みんな・・・
亮介は歯を食いしばりながら立つと、扉へと走り出した。
ここのシーン、好きだなー
あと、二話で完結です。




