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ビーズアクセもそう。
はじまりは姉がバイト先で、ビーズアクセの製作を進められたことがキッカケだった。
けれど姉はそっち方面はてんでで、わたしに余った材料をくれた。
その材料の中には、ビーズアクセサリーの作り方の本があった。
それを見ながら作ったら、けっこう上手く作れた。
出来た作品を姉にあげたら、スッゴク喜んでくれた。
作ったのは指輪で、姉は今でも外に遊びに行く時とかにつけて、友達に自慢しているらしい。
わたしとしては…恥ずかしい。
でも自分の作った作品を、喜んでくれる人がいる。
褒めてくれる人がいる。
それが家族以外にもいるから、わたしは手芸を頑張れるのかもしれない。
「…うん。ちょっと分かってきた、かな?」
「そう…?」
「うん。ありがとね、おにぃ」
わたしは穏やかな気持ちで、ココアを飲んだ。
翌日、土曜日。
今日は学校が休み。
朝食後、わたしは自分の部屋にいた。
本棚を見て、思わず失笑してしまった。
マンガや小説は書斎に置いてある。母、姉、兄の本もそこにある。
なのでわたしの部屋の本棚には、手芸にまつわる本しかなかった。
「手芸中毒か」
でも母は料理本、父はコンピュータや情報関連の本、姉は彫刻の本、兄はマンガの資料しか、私室に置いていない。
…オタク一家と呼ばれる日も、そう遠くはないだろうな。
そしてわたしの部屋の棚には、手芸の道具と材料がびっしり入っている。
一メートル以上はある棚なのに、この全てが手芸関連。




