まずはスライムとスライムベスから
第1作、『神話の時代 創世記』から始まる初期の三部作は、初期シリーズからの古参のプレイヤーには根強い人気があるという。
最近の若いプレイヤーには物足りないかもしれないが、
最近のファンタジーRPGには、ついていけてない、という古参のプレイヤーの中にはリピーターも多いという。
第1作、『神話の時代 創世記』は、RPGとしては余計な要素が全く無い、『シンプル・イズ・ベスト』なゲームだと、開発者と名乗るその人物は行っていた。
要するに余計なものは全部いらない、これさえあればあとは余計なものは何もいらない、と開発者と名乗るその人物は言っていた。
それって、開発者の自己満足じゃないのか!?
そんなことを思いながら、僕らのパーティー3人は、城下町から外のフィールドに出た。
間違いなく、たつおみが改造した通りになっている。
城下町を出たら、まず北へまっすぐ行って、ダリの町。
そこから東へまっすぐ行って、テルマエの村。
そこから南へまっすぐ行くと、城塞都市エスタミル。
そこから西へまっすぐ行くと、魔王城となる。
途中にはダンジョンもある。せめて途中のダンジョンくらい作っておけよ!と、開発者に向けて言ってみた。
パーティー編成は、たつおみ、みさき、ななせの3人。
フィールドに出ると、さっそくスライムが現れた。
スライムがあらわれた!
スライムベスがあらわれた!
メッセージもそのままだ。
たつおみ「ふん、なんだ、スライムか、わざわざ戦っていくより、先進もう。」
みさき「何言ってるのよ、たかだかスライムなら簡単に倒せるでしょ。」
ななせ「それにまだ私たち、レベル1だし。」
たつおみの独断で逃げ出した!しかしまわりこまれてしまった!
みさき「もう!こうなったら戦うしかないでしょ!」
スライムとスライムベスは、体の色が青か、赤かの違いだけ。
たつおみが最初から装備している剣でも倒せる。
ザシッ!バシッ!
たつおみはあっさりスライムとスライムベスを倒した。
すると、なんとスライムとスライムベスが起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている!
するとそのスライムは、
「ああ、初めまして、俺は須良以無三といって、転生してきたらスライムになっていたんです。
それからこいつは、須良壱務部諏という、やはり俺と同様に、こちらの世界に転生してきたらスライムになっていたというやつです。」
変な名前だな、これ本当に本名か?と思いながら聞いていた、たつおみたちだった。